SKAM FRANCEで学ぶ生きたフランス語 Ep.3 part1

ドラマ
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SKAM FRNCE、3話です。

LUNDI 8:41

Comment ça ? – Yann

(どういうこと?)

”Comment ça ?”って、学校では全く習わなかったけどめちゃくちゃ使うなあと思って。「それっていったいどういうことよ」という意味なので、例えばケーキを食べまくっている最中の女の子が「でもワタシ、甘いものって嫌いなんだよね」とか意味の分からないことを言ったら”Comment ça ?”だし、ドラマのように、「こういうことがあって」と話す相手に対してより詳しく聞こうとする”Comment ça ?”もあります。”Quoi ?”だと「え?何?」とちょっと喧嘩腰っぽくもなりうるのですが、こちらは(もちろん言い方にはよりますが)そんなことがないので覚えていて絶対損がない表現。

LUNDI 12:10

Tu choisis de qui tu tombes amoureux, toi ? Bah voilà. – Alexia

(じゃああんたは恋に落ちる相手を選ぶって言うの?ほら、そんなことないでしょ)

このドラマを象徴するような良いフレーズなので。ちなみにこのフレーズの”de”ですが、これは“tomber amoureux de 人”で「~に恋する」という意味になるので”tu tomes amoureux de qui”(=誰に恋をする)の「前置詞+疑問文」”de qui”が前に来て間接疑問文(平叙文の中に疑問文が入っているやつ)になっています。

ちなみにこのシークエンスのEmmaによる”J’avoue, j’suis hyper fluide quand j’suis bourrée moi”(いやマジで、酔っぱらった時はチョー(性的指向が)流動的なんよ)というセリフが面白くて好きです。Emmaのキャラがよく出ている。

MERCREDI 21:05

Comment faire en sorte que personne ne sache qu’on est gay – Lucas

(ゲイと知られないようにするにはどうすればよいか)

Lucasがゲイ診断をした後に検索した文章です。この“faire en sorte”で「~するようにする」という表現になています。後ろには「que+接続法」を持ってくるので”personne ne sache”という形になっています。”sache”は”savoir”の接続法ですね。

ちなみにGoogleで”comment faire en sorte”くらいまで入れると検索候補で”comment faire en sorte qu’il m’aime”(彼が私を愛してくれるには)や”comment faire en sorte qu’il revienne”(彼が帰ってきてくれるようには)と出てきます。女性の方がこういうの検索しがちなんですかね。とにかく接続法の復習にはぴったりの検索候補たちです。

JEUDI 12:40

Ouais ouais assez longtemps pour avoir envie de gerber là. – Daphné

(吐き気を催すには十分なぐらい長くね)

高校生男子、4人集まって高校生男子らしい話をしているところをちょうどその人、Daphnéに聞かれたBasile。「いつからいたの?」に対する彼女の返答がこれです。字幕では「気色悪い話の前から」となっていましたが、直訳するならこうです。”assez … pour ~”で「~するには十分な…」という感じですね。“avoir envie de”で「~したい」なので、「吐きたくなるには十分なほど長く」ということになります。

ちなみに「吐く」で調べると”vomir”がまず出てきますし、もちろんこちらも使いますが”gerber”も結構聞きます。少しスラングっぽいんかな?

JEUDI 16:50

Il faut que j’y aille. – Chloé

(行かなきゃ)

二人がキスをした後、Chloéが言うこの一言、聞き取れるでしょうか?これ、聞き取れないんじゃないかと思うんですが、なぜならChloéは”Il faut que j’y aille”というようなことは言っていても”Il faut que j’y aille”とは言っていないからです!!

実際彼女が発音しているのは”faut”と”j’y aille”ぐらいです。”Il”と”que”はどれだけ耳を澄ましても聞こえません。なぜならほぼ言っていないからです。そもそも”Il faut”は敢えて発音をカタカナで書くなら「イルフォ」ですが(「イルフォー」でもいいよ)、ネイティブは「イフォ」に近い感じで発音することが多いです。否定の「イルフォパ」は「イフォパ」や「フォパ」になります。要するに”Il”はほぼ「イ」の音のみで発音されることが多いというわけです。もちろんしっかり喋れば「イル」に近い音になりますが、日常会話の中だと早口で話すため子音が省略されます。

今回のChloéのセリフについても、”faut”と”aille”だけでも聴こえれば、ネイティブは勝手に頭の中で”Il faut que j’y aille”と抜けている部分を補完して理解することができるので、これぐらいしっかり発音しなくてもコミュニケーションに全く問題がないということですね。これはネイティブでない仏語学習者でも、”Il faut que j’y aille”というフレーズをよく知っていれば勝手に補完して理解ができるようになります。(ちなみにこの”aille”も接続法ですね)

まとめ

  • ”Oh j’ai faim.” “Comment ça !? Tu viens de manger trois croissants…” (「おなか減った」「はあ?クロワッサン3つ食べたばっかりやろ」)
  • Je suis tombée amoureuse de cette robe !  (このワンピース、可愛すぎ…)
  • Il a assez d’argent pour acheter cette voiture. (彼はあの車を買うのに十分なお金を持っています)

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