SKAM FRANCEで学ぶ生きたフランス語 Ep.9 part2

ドラマ
ドラマ

9話が終わります。ちなみにこのエピソードの最後の方に出てくる教会ですが、パリ18区を少し行ったところにあるサントゥアンというところの教会のようです。LucasとEliottが初めて話したバス停はサンドゥニにあるようで、このサントゥアンもサンドゥニのすぐ近くです。パリの北側での撮影が多かったのかな?バス停にはちょっと行ってみたかったのですが、サンドゥニと言われると少しこわくて行く気になれませんね。

MERCREDI 14:22

Pardonnez-moi, monsieur. Mais ce mur, on y a tous participé. Et si on l’a repeint comme ça, au-delà du fait que vous ayez donné votre accord, c’est parce que ça représente quelque chose pour nous. Toutes ces couleurs qui se mélangent, c’est le symbole de nos différences. Vous voyez, noirs, blancs, gays, arabes, hétéros. Ca montre qu’on peut tous vivre ensemble, qu’on peut tous se mélanger même si on est tous différents. Vous êtes sûr de vouloir effacer ça ? Et de toutes les couleurs en plus, vous voudriez qu’on repeigne le mur en blanc ? / Imane

(すみませんが先生、この壁にはみんなが参加したのです。こう塗り替えたのはあなたが許可をくれたという事実以上に、この壁が私たちにとって意味のあるものだからなのです。混ざり合うすべての色はわたしたち一人一人の違いを表しているのです。黒人、白人、ゲイ、アラブ人、ストレート…たとえみんな違ってもみんなが一緒に生きていけ、混ざり合えるということを表しているのです。そんなこの壁を消していいのですか?この混ざり合う色々な色を白で塗りつぶしても?)

Alexが「le discours de Miss France」=ミスフランスのスピーチと形容したスピーチをまるまる書き起こしてみました。フランスではマイノリティに属する彼女(そんな彼女が次シーズンの主人公になるわけですが)が言うからさらに先生へのダメージが倍増しています。こんなこと言われちゃ、しかもよりによって「白」に塗りつぶせなんて、言えませんわなあ。

「au-delà du fait que vous ayez donné votre accord」ここだけマジで何言ってるか分かんなくてカンニングしました笑 彼女のフランス語はやっぱり聞き取りにくいところがあります。「先生が許可をくださったからということ以上に」と前提として「あんたがOKしたんだろうが」と暗に言っているのが大人の言い方っぽくて好きです。ちなみにle fait queは「que以下の事実」という意味ですが、queの中は直説法でも接続法でもどちらでもOKです。le fait que..が主語になると接続法になる方が自然かなと思います。

VENDREDI 19:43

Les gens sont comme ils sont et il ne faut pas essayer les changer. Ils sont avec leurs qualités et leurs défauts. Il faut juste laisser un petit peu de temps pour qu’ils comprennent. / Maman de Lucas

(人はみんなありのままで、だから変えようとしてはいけないの。みんな長所と短所があって。理解してもらうのに少し時間をおくしかないのよ)

この聞き取りがばっちりできて意味も完ぺきに理解できていると嬉しいですね!文法も最後に接続法があるくらいでそんなに難しくありません。qualitéという単語は英語のqualityと一緒で「クオリティ、質」という意味ですが「長所」という意味にもなります。

VENDREDI 20:27

T’es plus tout seul. Je suis là. T’es plus tout seul. / Lucas

(もうひとりじゃない、俺がいるから。ひとりじゃないよ)

このエピソード最後のシーンですね。こんなにシンプルな文章なのに、ネイティブが早口で言うと途端に聞き取りづらくなるのではないでしょうか。「Je suis là」とかもこう表記はしていますが、実際は「J’suis là」とjeとsuisはくっついてしまっています。「シュラ」ぐらいの音しか聞こえていませんが、こんなシーンで言うセリフで「ラ」で終わるセリフなんて「Je suis là」しかないのです。生きたフランス語のリスニングって、実はこういう文脈にかなり依存した情報が大事だったりするなあと思います。

しかしLucasが♪Remember me under the sunの音楽の中走るところで、車がLucasに驚いて急ブレーキをかけるところがありますが、韓国ドラマだったら絶対轢かれてる展開なんだろうなあと毎回ちらと思います。笑

コメント

タイトルとURLをコピーしました