SKAM FRANCE、3話の続きです。Part1はこちらから。
VENDREDI 21:00
Meuf, on s’en fiche de mot de passe non ? – Imane
(秘密の暗号なんてどうでもいいじゃん、ね?)
これも教科書には出てこないけど、よーーく聞く表現、“On s’en fiche”。意味は「どうでもいい」なので本当によく使えます。が、結構カジュアルな語彙ではあるので、多様は禁物ですね。ちなみに、更にカジュアルな同様の表現で“On s’en fout”というのもあります。「どーでもええわ」ぐらいのニュアンスになりかねません。例えば、お友達のおうちに招かれ、「コーヒーと紅茶、どちらがよろしい?」と聞かれたら、”Je m’en fiche”などとはゼッタイ言わず、“Ça m’est égale”1と答えましょう。100倍上品です。そして、ダイエット中だったのにカレシに振られてヤケ食いしてる時に友達に「でもあんたダイエット中でしょ…?」と聞かれたら迷わず”Je m’en fous !!!!”と答えればOK。
VENDREDI 21:36➀
Ils vont vraiment ken là !? – Basile
(あいつらマジでここでヤるの!?)
こんな高校生おってたまるかという感想を持たずにはいられませんが。
フレーズ選ぶの迷ったんですが、折角若者ドラマなので絶対に他では聞かないようなセリフを取り出してみました。笑 この文章、なんてことない文章なんですが、この”ken”というのが動詞で”faire l’amour”と同義になります。わたしも実際に友達が使ってるのを聞いたことないので本当に若者が使うぐらいなのかなあと思うんですが、これも実はVerlanから来ているようで、”faire l’amour”と同じ意味をもつ(が、美しくない)”niquer”という動詞のverlan”quéni”が”kéni”になり”ken”になったようですね。もうここまでくるとホントにフランス語でなくなるので、活用なども特にない、この形だけで使われる動詞のようです。そしてホント、全然美しくないと思うので、知っている必要は全くないです。
VENDREDI 21:36➁
Ça se voit. – Lucas
(見れば分かるよ)
このシーケンス、長めなので最後に二人が歩いているシーンからも。この「se」ってめっちゃ便利で、例えば宝石のような綺麗な砂糖菓子を指して、「これって食べ物なの?食べられるの?」という意味で”Je peux manger ça ?”と言うこともできるんですが、自分ではなくそのモノを主語にして“Ça se mange ?”でも「食べられるの?」という意味になります。他にも”○○, ça se dit en français ?”これで「○○ってフランス語で言える?」といった、こういう使い方であってる?などと聞きたい時にも使えます。
ということで、”Ça se voit.”は、「見れば分かるよ」だったり「見て取れるよ」だったり、そんな意味になります。
まとめ
- On s’en fiche/On s’en fout : めちゃめちゃよく聞く「どっちでも、どうでもいい」という表現。結構カジュアル。
- Ça m’est égale : 綺麗な「どちらでも構いません」という表現。ぜひこちらを。
- Ça se voit : 「見れば分かるよ」
コメント