定期的に南フランスの小さなまちを紹介していこうというシリーズです。第一弾はわたしの3年住んでいた街、「Aix-en-Provence」です。「エクサンプロヴァンス」と読まれ、「エクス」と呼ばれることが多いです。
Aixの基本情報
マルセイユから北に30kmほどのところにある、フランス尺度で言うと小~中規模の街。7万人の学生を擁する超マンモス大学「エクスマルセイユ大学」が一拠点を置いているので、学生が多いです。TGV駅(Gare d’Aix-en-Provence TGV)と街中駅(Gare d’Aix-en-Provence)があります。街中からTGVの駅まではバスで行く必要がありますが、ここからフランス各地にTGVで行けるので交通の便はさほど悪くないです。またマルセイユの空港からも直接バスが出ています。
この街のキーワードは「噴水」「セザンヌ」「サントヴィクトワール山」です。
噴水
だから何だって言うとそれでおしまいですが、噴水がたくさんあるというのがこの街の一つのウリです。笑 街の中心にあるこのロトンドという噴水を代表に、歩いていると色んな噴水に出会えます。
南仏らしい空の青さ、建物の色、テラス席、南仏のどの町に行ってもあるものだとも言えますが、マルセイユなどの大都市にはない可愛らしい魅力もあるかなあと思います。
ポールセザンヌ
画家のセザンヌが生まれた街ということで、セザンヌの銅像やアトリエなどがあります。
セザンヌが好きなら是非行きたいですね。しかしセザンヌの絵画は世界各地の有名美術館などに展示されているのでエクスに見に来ても意味がないです。アトリエもまあ…大ファンなら……笑
サントヴィクトワール山
前述のセザンヌが晩年描き続けた山です。標高1000mほどですが、この山の美しいところは山肌が白い岩でできているため、日中は白く、そして夕暮れ時にはオレンジに照らされるところです。美しい。山登りも、比較的気軽にできます。
近郊の街
バスで1時間ほどで行けるManosqueという街にはロクシタンの工場があり、見学ツアーが開催されています。工場の様子が見られたり、ツアー自体はしっかりしています。小さなお土産なんかもくれました。ロクシタンファンなら。ただマノスクという街自体には特に何もありまへん。太陽を作っているITERならある。
そして、一応バスもあるみたいなんですが、バスに乗ってまで行くほどでもないけど(わたしは車で行ってた)、わたしがお気に入りだったのはVentabren(ヴァンタブラン)という街です。ほんっとーに特に何もない、カフェが空いてたらラッキー!ぐらいの超小規模の街なんですが、友だちとのお散歩にぴったり。
訪れるなら…
マルセイユに泊まっていて、手近なところでもう少し愛嬌のある街に行きたいなあと思ったら日帰りで行ってみてもいいかもしれません。ただ、マルセイユから日帰りで行くならアルルやアヴィニョンもあるし、そちらの方が見るものはあるので、その辺の街は大方見てしまった人、観光地っぽくない街に行ってみたい人なんかにはいいかも。正直アルルに行ってないならそっちに行った方がいいと思うし、アルルは観光地も街のかわいらしさも含んでいると思うのでエクス、完全に包含されてるとは思います。それから、街の愛嬌にもっと振っていくなら、もうちょっと足を伸ばしてリュベロンなどに行った方がいいとも思うかな笑 もしくはマルセイユからもっと海の方に行って地中海を楽しむとか。
でも、裏を返せば住むには本当に良い街でした。大好きです。
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