仏検一級合格記:一次試験

勉強法
勉強法検定・試験

仏検一級合格しました~~!!受かるだろうなとは思ってたけど簡単に受かるものでもないなとも思っていたので、無事一発合格ができて安心しています。ということで、仏検一級合格記としてまずは一次試験対策から受験までを振り返ろうと思います。

一次試験の点数

何より最初に結果から言っておくと、150点満点のテストですが、わたしが受けた年の合格基準点は94点、1次の合格率は12.8%でした。わたしの点数は109点!手ごたえとしてはギリいけてるかな…?でもこれワンチャンダメな可能性もなきにしも…?みたいな感じだったので、思った以上にとれていたことにちょっとびっくりしました。得点源は完全に長文とリスニングです。では各大問毎にどんな対策をしたかを残していきます。

仏検とフランス語とわたし

まず大前提として、フランス語を学び始めたのはちょうど10年前です。仏検は勉強を始めて2年で2級を取得、準1級はその1年半後ぐらいに留学から帰ってきた後に取得しました。どちらも一発合格で、正直そんなに対策をした覚えがない。特に準一級。大学を卒業し、その後別に必要もないので全く受けようとも思っていなかったのですが、この「準」、ジャマだなあ~とは常々思っていたのでこの度重い腰を上げました。

勉強開始、使用教材

2021年10月に別の検定を受けたので、それが終わった11月から勉強を始めました。2022年6月の一次試験までは7ヶ月半くらいの準備期間ですね。使った教材はこの3つ。

他にそれっぽい教材もないし、みんなこんなもんなんかな?名詞化辞典はマジ必須だと思います。

11月上旬にまずはどんなもんやと問題を解いて見たときの所感。とにかく本当に本当にリスニングは簡単なので、問題は筆記なんだなあと理解。中でもやっぱりやり慣れていない和文仏訳と第一問から第四問の長文以外の問題が難しくてできないと分かったのでそこを中心に対策をとることにしました。

第一問の対策

名詞化問題については、➀元の文章の指定されたものを名詞に変換できるか、と➁変換した名詞を使って文を書き換えられるかの2段階があるので、➀動詞などがどう名詞になるかを覚えることと➁パターンを覚えて変換した名詞を使った文に書き換える練習が必要だと思います。

最初は色んな動詞を名詞化する練習をしたらいいじゃん!と思っていたのですが、「この動詞の名詞化は何か」ということを調べる術がないことに気付き、名詞化辞典のみにしか頼れないということに気付きました。ということで、名詞化辞典をまずデータベース化しました。エクセルに➀名詞化前の動詞や形容詞、副詞、➁名詞化された形、➂意味を入力。エクセル上で「これはできる」というやつには色で印をつけていき、全然知らないものだけをフィルタ機能で抽出し、それを印刷して合間の時間で確認する作業をしていました。こんな感じ。

並行して、名詞化辞典を読んで名詞を使った文章の書き換えパターンを学びました。”provoquer”、”connaître”、”se faire”、”être de”などを代表に色々な動詞と組み合わせて名詞化文章は書かれているので、なるほどこういう感じねというのをざっくり学びました。

最後に名詞化を覚えられたら、名詞化辞典の元の文章から名詞化文章へ自分で変換できるかを名詞化文章を隠しながら練習しました。

正直最初の名詞化を覚える作業に一番時間かけたし結果的にそんなに役には立ちませんでした!!!!!泣

第二問の対策

多義語は知っているか知らないかだと思ったので、とりあえず問題集と過去問の問題を繰り返して覚えて、少しネットで知らない多義語を検索して覚えて、というぐらいでした。結果的に4問中過去問で知ってできた問題が1問、もともと分かったであろう問題が1問(これはアホなアクソンミスで失点)、ひねり出せば出たはずの問題が1問で、普通に分かんなかった問題が一問って感じでした。まあ過去問やっておけば2問は取れるかな。

第三問の対策

前置詞に関してはマジで対策がどうしようもなかったので過去問や練習問題をやったのみです。難しすぎ。

第四問の対策

時事用語についても過去問と練習問題やって、あとはLeMondeのアプリを入れて、そうすると通知でニュース見出しが出てくるので、それをちょいちょいチェックして時事用語に触れてはいました。5問中もともと知っていた1問しか正答できず。範囲が広すぎる上に配点が低いのであまり力は入れませんでした。日々色々な分野のフランス語に触れる必要がありますね。

第五~八問の対策

長文は端から点数がとりやすかったので問題集をする以外の対策はとくに取っていません。完全に得点源なのでここで慎重に点数を落とさないように、と考えていました。

第九問の対策

和文仏訳に関しては、やってみたところで添削の基準も分からないので対策しづらかったです。自分の持つ語彙と自分の使いやすい表現で的確に和文を訳すということをしただけかも。一応、あまり和文仏訳に慣れていなかったので、身近な小説や本の文章をフランス語に直す練習みたいなのはしてみたけど、ほんとにちょっとだけです。ありがたくも本番の文章はかなり易しい文章だったので特に困らず訳せました。点数は知らないけど。

リスニングの対策

仏検一級のリスニング、本当に本当に易しいので特に何も対策してません。練習問題をやったくらい。ディクテは元々大好きだし、しかも簡単なのでこちらも特にこれといったことはしていない。

得点割合

配点 得点
1 動詞・形容詞の名詞化 12 3*4 0
2 多義語 8 2*4 2
3 前置詞 8 2*4 2
4 時事用語・常用語 5 1*5 1
5 動詞の選択と活用 10 2*5 10
6 文章の完成 10 2*5 8
7 内容一致 12 2*6 12
8 内容要約 15 5*3
9 和文仏訳 20
書き取り 20 2単語にわたる1ミス
聞き取り1 部分書き取り 20 2*10 20
聞き取り2 内容一致 10 1*10 10
計 150 65 第8,9問とディクテで44点
109

こんな感じの割合で得点しました。自己採点ができない3問(55点満点)で44点取っている計算かなあと。ディクテはたぶん18点ぐらい取れてるんじゃないかなあ。あと名詞化問題が名詞化だけできてたら1点、とかもあるのかなあと思ったんですけど、それだと要約問題と和文仏訳の得点が下がることになって、そんな悪くないとは思うので名詞化は完答3点なのかなあとも。分かりません。

見てもらったら分かる通りかなりバラつきのある得点です。結果的に力を入れた最初の大問4つでほとんど点数を取れていないという失態です。つまりこれは、昨年の11月にいきなり受けていたとしてもワンチャン受かっていたのでは…?と半年の努力が無駄だった感は感じずにはいられませんが。まあ無駄だとは思ってないけど、あんま役には立たんかったかもな笑 まあそれぐらい力を入れても得点しにくいところだなあと感じました。時事用語とかできる人はひょいひょいっとできるんだろうなあ。

次回、二次試験について。

コメント

タイトルとURLをコピーしました