仏検2級問題集比較

勉強法
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時期的に少し遅すぎる気がしますが笑(仏検まであと一か月!)、今日は仏検の問題集を比較していきます。2級の本で比較をしていますが、概ねどのレベルでも同じような感じではないかと思います。またなぜこの5冊なのかというと、近所の大学図書館にあったのがこの5冊なだけなので、ここに出ていないのがおすすめでない、という意味ではありません。ちなみに1級でわたしが使っていたものはこちらで紹介しています。

比較する5つの問題集

①仏検公式ガイドブック 2級・準2級

ここでは公式ガイドと呼びましょう。この本だけ2級と準2級がまとまっています。これは他と違って過去問集です。2024年版が出ていますが、今回参考にしたのは2022年版です。

②仏検公式ガイドブックセレクション

セレクションと呼びましょう。これも公式本ですが、先のものと違って問題集です。

③ 仏検合格のための傾向と対策

これは傾向と対策と呼びましょう。

④ 仏検対策 2級問題集

こちらはモーリス本としましょう。三訂版が2024年に発売していたようですが、手に入れたのは改訂版でしたので改訂版でのコメントになります。

⑤ 完全予想仏検2級

B5サイズなのでB5本と呼びます。

単純比較

まずは簡単に色々比較してみます。

①公式ガイド②セレクション③傾向と対策④モーリス本⑤B5本
発売時期2024年(今回のデータは2022年版)2020年2011年(今回のデータは古いもの)2024年(今回のデータは2016年版)2019年
音声取得方法DLCD/アプリCDCD×(リスニング問題は別冊販売)
模試の有無××2回分1回分1回分
第3問の問題数5問×3回5問×6回5問×6回5問×(6回+過去問2回)10問×33回
2次試験質問数10問×3回約80問約90問約30問なし
表現、語彙集の有無××〇(点在)〇(点在+巻末語彙集)〇(全編を通して)
問題解説の充実度××
長文問題の訳××

内容比較

①公式ガイド

こちらは2級と準2級の過去問集ですね。各級3回分が掲載されています。問題数としては他と比べると多くはありません。この本の何よりいいなと思うところは、公式本、そして過去問集なだけあって、実際の受験者の正答率が各問題ごとに言及されている点です。自分が間違えた問題をみんなも間違えていたと分かれば、あまり気にしなくてもいいのかなと思えるし、逆なら「これは絶対間違えてはいけないやつ」と分かるし、これはとてもよいデータだと思います。また解説も1問ごとにしっかりあります。ただし上の表の通り、大問4以降の長文問題やリスニング問題の訳がありません。

②セレクション

問題数は標準的、解説の充実度は①と同じくらいしっかりあります。ただしこちらも①と同様大問4以降の長文問題・リスニング問題の訳がありません。

③傾向と対策

問題数は標準的ですが模試が2回分あるのが嬉しいですね。解説は割とあっさりめかなと思います。こちらは長文・リスニングの訳もきちんとあります。ただし選択肢の訳がないことがあるので上の表では△としています。

④モーリス本

標準的な問題数に加えて過去問も解け、模試もあるのが嬉しいです。また巻末の語彙集も勉強に使いやすそうで嬉しいです。オールラウンダー。ただしとても残念なのが、問題に対する解説はほぼないと思ってOKです。ヒントと解答と訳しか載っていません。各問題を解く上で大事な「学習のポイント」はまとめられていますが、解説の役割は果たしていません。長文・リスニングの訳は問題文、選択肢ともにあります。

⑤B5本

こちらはとにかく問題数が多いのが特徴ですね。左のページで語彙をまとめて、右のページでそれを使った問題が出題されている感じです。ただし解説はありません。訳は選択肢も含めてしっかり用意されています。何より残念なことに、リスニング・ディクテ問題は別冊販売となります。

どんな人におすすめか?

①公式本

今は準2レベルでゆくゆくは2級も受けたい人や、準2をギリギリで合格したのでとりあえず準2の復習からしたいという人はこのガイドブックを買うのはアリかと思います。準2を受けた後に買うとちょっと勿体ない気がしますが、それでもやはり過去問は正義だと思うので、手に入れられるならそれに越したことはないかなと思います。

②セレクション

セレクションはバランス型かなと。長文訳がないのが玉に瑕ですが、それ以外はとても良いと思うので、なくても大丈夫という方にはこれをおすすめするかもしれません。個人的にシンプルにまとまっていて一番好きです。わたしならこれを使います。

③傾向と対策

特別悪いところも良いところも良いところも思いつかないです。これが安くメルカリなどに出ていればこれでもいいのかなと。笑 もしくは1冊目をセレクションでやり終えて、2冊目もやろうかなあという方にもいいかも。

④モーリス本

個人的には問題の途中で学習のポイントが突然出てくる点、解説が弱い点であまり分かりやすいなと思えません。あと一つの問題の(3)から(4)にかけてページが移っているものなどもあり、なかなか見づらいと思ってしまいます。とにかく色々と問題をこなしたい人になら、と思うけど、それなら次の⑤がおすすめなのですよねえ。

⑤B5本

問題数、例文の多さはこちらの圧勝です。多すぎて逆に大変かもしれませんが、「2級に必要な語彙や表現を1冊にまとめている」という点ではかなり強いと思います。時間が比較的ある人、情報量が多すぎて嫌にならない人、とにかくたくさん問題をこなしたい人にはおすすめです。ただし少し難しめかなと思うので、それを前提に取り組んだ方が良い本かなと思います。

まとめ

ということで、わたしが今から勉強するなら、ベタですが①と②を買うかなあと思います。実際に大学2回生の時に2級を受けたときは、大学の図書館でこういう本を借りて勉強していました。今回この記事をつくるにあたっても大学図書館で借りて比較してみたので、使える大学図書館があればこうやって借りて勉強するのもアリですね。

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