パリから日帰りプチ遠出、第三弾はフォンテーヌブロー城です。個人的にかなりお気に入りだったのでおすすめしたい!
Château de Fontainebleauの基本情報
フォンテーヌブローはパリの南にあるフォンテーヌブローという町にあるお城、というか宮殿っぽいんですが、お城です。パリから60㎞ほどですが、なんと驚くことにパリから5€で行けてしまいます。Zone5までのNavigo moisを持っていればそれで行けるのでかなり便利です。ピンクのR線(すごくきれいな車両でした)で40分ほど。フォンテーヌブローの街は全く見ていないので今回はお城のお話のみです。
フォンテーヌブロー城
フォンテーヌブローの駅を降りてバスで15分ほどで街中に行けます。パリ方面から来た電車を降りたホームから駅を出ると目の前にバス乗り場があります。わたしが行ったときはたくさん人がそこで待っていたので、同じように待ってみんなが乗るバスに乗れば大丈夫だろうと人の真似をしてバスを待ちました笑 バスの乗り場は分かりやすいはずです。
Châteauというバス停で降りるとお庭の門がすぐあるので、そこから敷地内に入れます。このバス停を降りたところにPAULがあったのでわたしはそこで昼食のサンドイッチを調達してから入りました。
大人は14€で、今回わたしは4€のオーディオガイドも借りました。個人的にはおすすめです!なくても全然楽しめるけれど、見ごたえのあるお城だったので借りてよかったなと思いました。
フォンテーヌブロー城の歴史
フォンテーヌブロー城は中世12世紀に最初の一部が作られ、その後16世紀に文芸の発展に寄与したフランソワ1世が建て直しと増築を行ったそうです。17世紀には有能で有名らしいアンリ4世が、そして18世紀にはルイ15世が更なる増築を行ったという、様々な時代で様々な王が手を加えたお城です。なので、外観にも違いが見られるのが面白いです。
そしてフランス革命を機に王族の住まいであったこのお城は中身をすっからかんにされたのですが、ナポレオンがこのお城に改めて調度品を入れ直し、皇帝の住まいに変えたと、そんなのがざっくりとしたこのお城の歴史らしいです。
ナポレオン1世美術館
お城の中にはナポレオン美術館と称される、ナポレオンとその周りの人々に関わる調度品などの展示がされている美術館があります。オーディオガイドを聞きながらだとナポレオンがこのお城に来てからジョゼフィーヌとの離婚を経てマリールイーズと再婚し、息子をもうけ、セントヘレナ島に流刑されるまでの歴史をたどりながら展示品を見ることができます。
本当に色々展示されていて、わたしはここでナポレオンがミツバチを自分のモチーフとして使ったことも知ったし、カエサルの真似をして自分が月桂冠をかぶっている横顔のメダルを作らせたり、息子を「ローマ王」と呼ばせてカエサルに相当憧れてカエサルのような存在になりたかったんだろうなあというのもすごく感じました。
大アパルトマン
ナポレオン美術館はその名の通り、美術館・博物館の雰囲気ですが、こちらの大アパルトマンは言うなればベルサイユ宮殿のような感じです。大きなお城の一部屋一部屋を順々に巡っていきます。先述の通り色々な人がいろいろな時期に住んだので、その内装も様々です。
ここはだれだれの時代にはなになにの部屋だったけれどだれだれの時代になるとなになにに使われ…というような説明がオーディオガイドから流れてきますが、情報量が多すぎてこちらの大アパルトマンのオーディオガイドは半分ぐらい反対の耳から出ていきつつ聞いていました。とにかくこのきらんきらんでごてんごてんな装飾が見ていて飽きません。すばらしいです。
こちらはフランソワ1世のギャラリーという名前の長い廊下?です。(フランソワのFが見えますね!) ベルサイユの鏡の間を思わせるような回廊でしたが、わたしはここがすごく好きでした。鏡の間ほどごてごてしていないけれど、とにかく美しくてため息でした。フランソワ1世はこのギャラリーを最初は独り占めしていたらしく、自分の部屋から直接行けるようにし、そのカギを自分の首にかけていたとか。
こちらは革命前にマリーアントワネットが注文して入れたベッドだったとのことです。が、フランス革命によって彼女がこのお城に来ることはなく、このベッドで最初に寝たのはジョゼフィーヌだったとのことでした。
こちらは現存する唯一のナポレオンの玉座だそうです。ミツバチのマーク、Nのマーク、鷲のマーク、どれもナポレオンのモチーフです。
そしてこちらがナポレオンの寝室。ナポレオンは1度目の島流しに遭う前にこの部屋で自殺を図ったけれど、未遂に終わったというのもオーディオガイドで解説がありました。この部屋でナポレオンが何かを思い服毒したのだと思うとすごく不思議な感じがしました。
お庭
宮殿の例に漏れず大きなお庭ですが、正直これといって見るものはありません笑
いくつかのお庭がありますがこちらは英国式庭園です。このあたりでお昼ご飯のサンドイッチを食べ、お庭をプラプラ歩いてから帰りました。
まとめ
以前シャンティイ城に行き、あそこはルーブルかベルサイユで言えばルーブルだなあと思いましたが、フォンテーヌブローは確実にベルサイユ寄りです。わたしはルーブルよりもベルサイユのタイプの方が楽しめるので、すごく気に入りました。
チケットを買ったのが10時半でお城の見学を終えたのが13時前だったので、お城自体は2時間半かけて回りました。オーディオガイドを聞きながらだったので、そうでなければもうちょっと短かったと思います。その後お昼を食べてお庭をプラっとして14時頃には帰るか~と帰りのバス停を探していたと思うので、お城の滞在はお昼の時間を入れて3時間半ですね。ちなみに帰りのバスは正面の入り口を出て道路の向かいにあるバス停から乗れます。進行方向違うんじゃない?と思って不安だったんですけど大丈夫でした。
余談:帰りの電車の遅延
余談ですが、帰りの電車で道程も7割くらいを過ぎたころ、人身事故があり停車予定でない駅で停まります、でも許可がないのでドアは開けられません、とアナウンスがあり途中停車しました。車内は「マジか…」という雰囲気はあったものの、まあ待つしかないしなとみんなが思っていたころ、停車してそこまで時間の経たないうちに「許可が下りたのでドアを開けます。他のRERも全部事故のせいで止まっているのでパリに戻るにはタクシーかバスか待つかのみです。電車は動きません、au moins une heure.」と最後に「最低1時間」という一言があった瞬間みんな「オイオイオイ!」となっていました。笑 最高じゃなくて最低ですからね。最低1時間は5時間になってもおかしくないですからね…ということで他の人と同様わたしも降りてバスで帰宅することにしました。アプリを使ってバスを2本乗り継げば家の近くに着くということが分かったので、全然知らないところで全然知らないバス停をアプリを頼りに探して、全然知らないところでバスの乗り換えをしてなんとか帰宅しました。疲れた!笑 まあそんなハプニングもありつつ。日本でも人身事故による遅延はありますが「最低1時間」というアナウンスは聞くことはないでしょうね…笑 まあでもその一言が無ければずっと待ってたかもしれないし言ってくれただけありがたかったです。そのアナウンスの前には「Soyez patients, bon courage !」(忍耐強く、頑張って!)という言葉までかけてくれていました笑 車掌さんには1ミリも責任があるわけでないので「すみません」の一言もないのもまあ分かるかなあと思っていたのですが、別日にディズニーランドに行くRERで「トラブルのため列車を変えなければいけないから次の駅でみなさん降りてホームの向かいの電車に乗り込んでください」というアナウンスがあり、この車掌さんはすごく分かりやすくはっきりと何が起こったかとどうしたらいいかの指示を伝えてくれ、迷惑かけてごめんねという一言まであり、近くにいたマダムが「Il est bien」と言っていたのにわたしも強く頷いてしまいました。
コメント