パリから日帰り旅行:Lille

観光
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日帰りシリーズ、これで最後!のはず。今回はリールへ行ってきました。「行こうかな~まあいいかな~」と思っていたのですが、まあせっかくだし迷ってるなら行ってみようと思って行ってみました。結果行って良かったです!

Lilleの基本情報

リールはベルギーとの国境の側にある街です。人口で言うとフランス10番目の都市のようですが、街の規模的にはわたしは人口ではリールより多いらしいニースやモンプリエよりリールの方が規模が大きい印象でした。リヨンとかトゥールーズみたいな。とにかくたくさん人がいて、にぎわっていて、なんだか思っていた感じと違いました。いい意味で。フランス最北の都市、寒くて物悲しい感じなのかなと南仏からの超ジコチューなイメージを持っていましたが笑、全然そんなことなかった!都会だったし賑わっていて素敵な街でした。

パリからTGVでたったの1時間。わたしは1か月ちょい前に45€ほどで往復チケットを購入しました。

街歩き

リールでは観光施設にはほぼ入らず、ただただ街をプラプラしていました。滞在時間は7時間弱でしたが、2時間のガイドツアーを含めて街をプラプラ歩いているだけでも全然充実していて楽しかったです。

小道に入ったところの街並み。石畳が多くて、レンガ作りのおうちも多かったです。

リールといえばグランプラス!クリスマスに向けての準備真っ最中で、設営中のクリスマスマーケットや移動遊園地などでちょっと雑多な感じではありました。笑

グランプラスの側にある旧証券取引所の中庭ではブロカント的な古本市が開かれていました。

リール大聖堂

工事中?と思ってしまうファサードですが、工事中ではなく完成したれっきとした大聖堂です。確かに建築が始まったのは19世紀終わり頃と遅めで、2度の大戦のために工事が中断され続け、完成したのは1999年です。最後に作ったのがファサードだったのでこんな現代的な見た目をしています。やっぱり違和感はあるし、個人的には全然好きじゃないのですが、中に入るととっても素敵な教会でした。

奥のモザイク画とステンドグラスの組み合わせがとっても素敵でした。中身は本当にいわゆる普通の大聖堂という感じです。毎日夜にプロジェクションイベントか何かをやっているようで少しごちゃついてはいましたが。

ファサードを内側から見た様子。普通の教会とは違ってファサードから光が透けるように漏れているのが綺麗です。

PAULで昼食

リールはPAUL発祥の地でもあります。1号店がどこなのかはよく分からなかったのですが、個々のお店はレトロな店構えで可愛かったです。リールと言えばウェルシュというビールに浸したパンをハムにチーズをかけて焼いた感じのやつが有名なのですが、レストランでは昼食を取りたくなかったので、じゃあPAULでパパっと食べてリールっぽさを味わおう!と思って写真とは別のPAULのお店でイートインで食べました。

ということでPAULで食べたサンドイッチがこちら。寒かったのであったかいのがよくてたまたま注文した「Poulet au maroilles」、maroillesってチーズだよなあ、ぐらいの感じで注文し、食べながら調べてみたらマロワールはベルギー国境の村で、そこで作られているチーズでした。ということで地方の特産品を図らずも食べられて嬉しかったです。ちなみにマロワールは激クサで有名らしいのですが、あったかかったからか?全然くさくなかったです。美味しかった!

鐘楼とパリ門

第一次世界大戦後に建てられ、フランスで初めて100メートルを超えた建物となったリールの鐘楼はグランプラスから少し離れたところにあります。パリ門の側。

個人的には「そうかい」という感想しか抱けなかったですが笑、上にも上れるようですね。わざわざお金払ってリールの街並みみなくてもいいかなと思ったので上りませんでしたが。

パリ門。時間があったら来てみても良いと思います。

フランス北部のフランス語

観光案内所のお兄さんが「地元料理を食べたいならこの通り」と教えてくれたところを歩いているとこんな感じでお店に「Estaminet」と書いてありました。全く知らないフランス語だったので、きっとこの地域の方言的な単語だろうと思って調べると、フランスのこのあたりやベルギーなどで使われている「大衆酒場」的な単語でした。

こちらはレストランの前にあった看板。いわゆる「スタンダードな」フランス語に訳すと”Qu’est-ce qu’on mange ici ? Des vraies frites du Nord”(ここで何食べる?北の本物のポテトフライ)となるっぽいです。わたしが調べたところ。こちらはCh’tiもしくはCh’timiと呼ばれるこの地方の方言で、フランスでチョ~~~~~~ヒットした「Bienvenue chez les ch’tis」という映画で、この方言をたくさん聞くことができます。もしくは以下のビデオもとっても有名で途中でch’ti語講座があるので見てみてください。発音だけで言うと完全に別言語でおもしろいです。

ガイドツアー

例に漏れずこちらのガイドツアーに参加しました。2時間で10€です。観光案内所の前で待ち合わせだったのですが、時間になるとガイドさんが3人出てきて「60人弱いるので3グループに分かれて行います」とのことでした。60人!土曜とは言えびっくりでした。すごい。

ツアーは街を歩いて行くもので、観光案内所の前から出発し、グランプラスへ行き、街を色々歩いて最後にリール大聖堂へ行く、という流れでした。

ガイドさんの話で「そう言われたら!」と思ったのがリールという街の由来で、もともとは「Isla」と街の名前だったそうです。この単語はîle=島という単語の古い形ですね。Islaがîleのような形に転じ、それが l’île → Lille となったそうで、リールというのは島という意味とのこと。昔は3つの川に挟まれてできた島が中心地だったとのことですが、今は埋め立てられて川はなくなっています。

もうすっかり内容は忘れましたが笑、色々と歴史を聴きながら街を歩いて楽しかったです。

今はヴィトンの路面店になっている、元レストランの外観がとても素敵でした。イメージにないですが、こんな感じでハイブランドの路面店や、今流行りのお洋服屋さん(セザンヌとか)などなどがあったり、すごい都会でした。パリだと点在してしまうそういうお店がここだと1つの地域にまとまっているので、「パリジャンたちが午前中にお買い物して、午後は美術館で過ごして、みたいな感じで1日帰りでリールに来たりすることも多いんですよ」とガイドさんが言っていたのも納得でした。フラマン語かオランダ語かよく分からないけどその辺の言語を話している人も英語を話している人も結構多かったです。

2つの駅

リールにはこちらの「リールフランドル駅」と「リールヨーロッパ駅」の2つがあります。到着はフランドル駅だったのですが、帰りはヨーロッパ駅で、でもそんなの全然知らなくて、帰りの電車に乗るのにフランドル駅に着いたらわたしの乗る電車が表示されてなくて、慌ててチケットを見たら駅が違ってびっくりしました。早めに着いていたし、2駅間は早歩きすれば5分くらいの距離なので大丈夫だったのですが、どの駅から電車に乗るかは十分お気を付けください!

ちなみにこのフランドル駅はパリの北駅を解体したものを組み立て直した駅らしいです。旧駅舎では手狭になっていた北駅と、TGVを迎えるために駅舎を作りたいのに予算がなかったリールが見つけ出した賢いWin-Winの案だったそう。笑

まとめ

11時頃ついて18時前出発で7時間の滞在、ガイドツアーに2時間、それ以外で訪れたのは大聖堂ぐらいで、お昼ご飯の時間や駅までの移動などの時間を抜いたら3時間くらいは街をプラプラしていたのかなと思います。お洋服屋さんや可愛い雑貨屋さんなども多いし、プラプラ歩くのにちょうどよい街でした。

あとリールといえばメールのゴーフルが有名みたいで、ガイドさんも是非とおすすめしていました。甘いのに興味がないので(あと結構高そうだった)買っていませんが。

迷ったけど行ってよかったです!なんとなく街をプラプラしたい方にはパリからの日帰り旅行にぜひおすすめします。

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