パリから日帰り旅行:Orléans

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第四弾はジャンヌダルクの街として有名なオルレアンです。

Orléansの基本情報

パリからほぼ南に130㎞ほど行ったところにある街です。百年戦争でジャンヌダルクを一躍有名にしたのがジャンヌダルクによるオルレアンの解放でした。ということで街の中心地にはジャンヌダルクの像があり、街の大聖堂にもジャンヌダルクが祀られています。

パリからはオステルリッツ駅から1時間15分ほど、往復45€くらいでTERで行くことができます。地味に高い。

サン・クロワ大聖堂

オルレアンのメインの大通り?の突き当りにどでんと構えるサンクロワ大聖堂です。例によって大きく美しい大聖堂ですが、ジャンヌダルクの街だけあって、ジャンヌダルクの生涯を語る10枚のステンドグラスがあります。

ジャンヌダルクは10代前半に故郷の街で神の声を聞き、フランスを勝利に導くために偉い人に会いに行き、女性でありながらも戦いの前線で活躍することでその実力を示しました。イングランド軍に街を包囲されていたオルレアンに残る兵士たちが空腹に耐えられなくなっていた頃、ジャンヌダルクがオルレアンに到着し、オルレアンの市内へ入る砦を解放したため、物資の供給を可能にし包囲戦を終わらせたそうです。

勝利を収めたジャンヌダルクはシャルル7世をランスの大聖堂へ連れていき彼を王にします。その場面のステンドグラスです。

一躍有名になったジャンヌダルクですが、別の戦いでイングランドと同盟を組んでいたブルゴーニュ派につかまり、身代金と引き換えにイングランドに引き渡されます。彼女は異端審問にかけられ、火あぶりの刑に処されました。そんな悲劇的な結末もあって徐々に神格化されていき、例えばナポレオンもジャンヌダルクのことを英雄だとして言及していたそうです。15世紀に「異端」とされ死んだ彼女ですが、20世紀初頭にローマ教皇によって「聖人」とされることになり、今では有名な聖人の一人となりました。

教会内にもジャンヌダルクのチャペルなどがあります。

ジャンヌダルク祭りの最中だったからなのかいつもそうなのかわかりませんが、旗など色々飾ってありました。

オテル グロスロ

結婚式をやったりする場所のようで、何もなければ見学可能らしいのですが、わたしが行った日は何かあったようで入ることができず…少なくとも外観はきれいです。

ジャンヌダルクの家

といっても、ジャンヌダルクが住んでいた家ではなく滞在した家だそうです。それもそのはず、ジャンヌダルクは百年戦争の戦いの中で敵に包囲されていたオルレアンを解放して英雄になっただけなので、オルレアンに住んでいたことなどはないわけです。しかもこの家はジャンヌダルクの博物館になっているわけでもなく、どうやら口コミなどを読むとただただビデオが部屋で流れているだけとかなんかとにかく評判が悪くて入っていません。

なぜこの町にジャンヌダルクについてのミュゼがないのか疑問です。ジャンヌダルクの人生を詳しく語る施設があってもよくないだろうか?展示するものがほとんどないんだろうなとは思うけどそれでもさあ…

中世祭り

わたしが行った翌日は5月8日でジャンヌダルクがオルレアンを解放した日とのこと。彼女がオルレアンに着いてから解放するまでの数日間、オルレアンではジャンヌダルク祭りがおこなわれています。わたしの行った前日はリハーサルなどが行われていました。8日に行くと面白いんでしょうな。

写真は街の公園みたいなところで行われていた中世マルシェです。入場無料で色々な屋台が出ていました。誰かと来たら面白いんだろうなあと3周ぐらいして出ました。

地下のクリプトツアー

正直ここまで、街並みと大聖堂くらいしか見るものがなく、観光って感じの街でもないのかな…とちょっと持て余していました。ジャンヌダルクの家とかも入ってみればよかったのかもしれないけど。。Googleでの散々の口コミを見た後はあまり行く気になれず。笑 ただこの日はオルレアンの地下にあるクリプトを2つ周るツアーを予約していました。生徒さんからおすすめされたのですが、普通に日本語で「オルレアン 観光」と調べるだけでは全然出てこなかったのでとってもいいことを聞きました。ちなみに9€です。

クリプトとは教会の地下に作られたお部屋のことです。自由に入れる場所ではないので、ガイドツアーなどを申し込む必要があります。特段クリプトに興味が大きいわけではありませんが、ガイドさんの話を聞きながら何かを訪れるというのがとっても楽しくてここからガイドツアーにはまります。笑

大聖堂の前に15分前には来てください、と予約メールにあったので20分ぐらい前に行くとブロンドのマダムが紙を持って立っていて、「C’est pour la visite ?」(ツアーですか?)と尋ねると「そうですよ、お名前は?」と訊かれるので自分の名前を告げて待機します。15分前って書いてありますが余裕で5分前に来る人たちもいます。これに関してはホント15分前じゃなくていいと思う。笑 わたしの時は15人ほどだったでしょうか、おじいさんおばあさんから若者まで集まっていました。もちろん全編フランス語で、90分のツアーです。歩いたり階段の上り下りも多いです。

クリプトは大聖堂から歩いていったところにあるので、まずはそこまで歩きます。道中でもたびたび街の説明などを挟んでくれます。1つ目のクリプトは「ここ!?」みたいな壁に突然ある扉を腰をかがめて入ってそこから階段を下りて行ったところにありました。教会の地下につくる部屋がクリプトですが、この1つ目のクリプトは地上にあった教会があらゆるイベントで壊されては作り直され…を何度も繰り返し、最終的に今は教会ではなく中学校が上に立っています。クリプトにいると突然楽器の音が一瞬聞こえて、「音楽室が近いからたまに聞こえるの」とガイドさん。

ディティールはよく覚えていませんが笑、このクリプトがどういう歴史をたどってきたかとか、巡礼に来る人の寄る場所になっていたとか、2つ部屋があるんですが一方は現世の部屋でもう一方がrelique=聖人の遺品や遺骨などを置く神聖な部屋で、その印に現世の部屋の方は支柱の足元が四角だけど神聖な部屋の方はあの世を表す丸の足元になっているとか、なんか色々聞きました。詳細に覚えてはいないけどおもしろかった!

その後もう一つのクリプトに行きます。こちらは上の教会は残ったままですが、普段は入れない教会だそうです。1つ目に比べてかなり大きかったです。行けない場所も含めるとかなり大きいらしいのですが、崩壊の危険などもあり見学を可能にするのはまだまだ難しそうとのことです。クリプトは11世紀に作られたローマ時代のものなのでラテン語の石板とかがあったりして「ラテン語を学校で学んだ人がいたらぜひ読んでみて」なんてガイドさんが言ってました。

まとめ

オルレアンには10時半頃着いて、帰りは17時の電車に乗りました。6時間半ですが、正直観光できるところはそんなに多くなくて結構持て余しました。だって大聖堂と中世マルシェぐらいしか見てない…ツアー1時間半あっても持て余したので、実際はお昼に着いて夕方帰るくらいでもいいかも。お昼ご飯を買うためにパン屋さんを探しまくって(全然なかった!!)街をたくさん歩いたり、かわいい雑貨屋さんで買い物したり、SEPHORAでコスメを見たりした時間も入っているので笑、ツアーが無ければ3時間もあれば全然足りるなと思います。もっと見るべきものがある町だったのかな…

ツアーはとっても楽しかったです。色々な種類があるみたいなのでフランス語が分かるなら参加してみると面白いと思います。

色々名産はあるみたいですが、わたしはこの「Café Jeanne d’Arc」というコーヒー&紅茶屋さんでオルレアンという名のコーヒーを買ってみました。美味しい!

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