SKAM FRANCEで学ぶ生きたフランス語 Ep.2 part2

ドラマ
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SKAM FRANCE2話後半。前半はこちら。二人の距離が少しずつですが確実に縮まります。

VENDREDI 16:07

Putain, tu m’as fait peur ! – Lucas

(うわ、びびったー)

なかなか面白い表現の多いビデオですがシンプルにこれを。バス停でメッセージを打っていたら突然となりにEliottが現れ驚くLucas。

辞書で見てもこの”faire peur”は「怖がらせる、うんざりさせる」とかで「びっくりさせる」という意味が載っていません。でも驚いたとき、というか人に驚かされたとき、相手にその気があったにしろなかったにしろ、この表現が使えます。こういうシチュエーションがぴったりで、いると思ってなかったひとがいると思ってない場所にいたり、冗談を言われて本気にとったけどウソウソと言われて、もう何やねんびっくりしたやんけ、みたいな感じで使います。みんな知ってる”faire”と”peur”で簡単に言えるのに辞書にも載ってないの、残念である。

VENDREDI 17:12

T’es chaud d’en boire une avant ta soirée ? – Eliott

(パーティーの前にビール飲んでいかない?)

“être chaud”は主語を人にして”Il est chaud”などとそれだけで使うと「ホットである=セクシーだ」という意味になったりもしますが、その後にde+動詞を繋げると”être motivé”、つまり「乗り気である、やる気がある」という意味になります。今回の”d’en boire une”の”en”は”de la bière”のことなので、行く前に一本飲んでいく気ない?というように誘うセリフですね。

あとは”C’est chaud !”とかで「大変だ」とか「ヤバいね」という意味でも使えます。

VENDREDI 18:53

C’est juste que j’ai pas trop l’habitude d’écouter des trucs comme ça, quoi. – Lucas

あんまこういうの聴くことないだけっていうか

いいセリフですねえ、いいのがいっぱい詰まってる。“avoir l’habitude de”で「~する習慣がある」、これは普通に使えますね。それを”(ne) pas trop”で打ち消しているので「あまりそういう習慣がない」と。そして”truc”、これもめーっちゃくちゃよく使われる単語で、意味は「アレ」とか「こと」とか、まあ一番分かりやすく言い換えるなら”chose”にあたる単語です。この場合は”des trucs comme ça”で「こういう曲・音楽」を指しています。

そして文末の”quoi”、これも口語でよーく使われます。特に大した意味はもたないので「っていうか」みたいな感じかなあと思うんですが、「ほら」だったり、「みたいな」だったり、そういう感じです。”Voilà quoi”みたいなもはやまったく何の意味をも示さないフレーズもよく使われますが、ニュアンスとしては「そんな感じ」、みたいな感じ。

VENDREDI 19:34

T’as aucune envie de te lever là ? – Eliott

全く動く気ないでしょ

“se lever”が使われているので、より正確には「立ち上がる気ないでしょ」という感じですかね。立ち上がってレコードを変えに行く気ゼロの二人。

“avoir envie de”で「~したい」と、”vouloir”とほぼ同じ意味の熟語です。これに“(ne) aucune”を付けることで「全く~したくない」という意味になっています。ちなみに”envie”が実は女性名詞なので、形容詞”aucun(e)”は女性形が使われています。

まとめ

  • Il est pas très chaud de partir dans la montagne ce week-end… (今週末山に行こうって話、彼は全然乗り気じゃないんだ)
  • J’ai l’habitude de parler en public. (人前で話すのには慣れています)
  • J’ai aucune envie de travailler !! (はたらきたくない!!)

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