日本語の幼児語は「ねんね」や「じいじ」など音を繰り返すことが多いですが、それはフランス語でも同じです。ということでフランス語で音を重ねるだけの単語を見ていきたいと思います。
幼児語と言えば…
幼児語の代表?といっていいのか分かりませんが、やっぱり多くの人が最初に覚えるのが”pipi”と”caca”ではないかなと思います。偏見がすぎるかな?笑 トイレの小と大の意ですが、幼児語と言いつつ大人が使っても全然おかしくありません。動詞faireに冠詞をつけずに使ってください。ついでに言うと”popo”も”caca”と同義です。響きがかわいいですよね。ミスターポポはちょっと不憫。
家族の呼び名
フランス語でお母さんは”maman”なので厳密には同じ音の繰り返しではありませんが、お父さんの”papa”、おじいちゃんの”pépé”(papiとも言う、というかそっちのほうが聞いた気がする)、おばあちゃんの”mémé”(mamieとも言う)、おばさんの”tata”(幼児語でなければtante)、おじさんの”tonton”(幼児語でなければoncle)などやっぱり子どもの頃によく使う語彙は幼児語がありますね。幼児語と言ってもmamanやpapaはもちろんその他も大人が使うこともよくあります。子どもの頃の呼び方は大人になっても変わらないですからね。あとは乳母、現代風に言うとシッターさんは”nounou”と呼ばれます。犬は”toutou”です、カワイイ。ちなみに赤ちゃんを表す”bébé”も音の繰り返しですね。
眠るとき
“faire dodo”で「おねんねする」、もちろん幼児語ですが、大人が使ってもちょっとかわいくって全然アリです。あとは子供が寝るときに「ないと眠れない!」となるぬいぐるみやタオルなどのことを”doudou”と言います。日本の赤ちゃんよりフランスの赤ちゃんの方がdoudou依存率が高いように感じました。
下着の中
まあ、子供に使う語彙としてはおっぱいという意味の”néné”や、男の子ものを表す”kiki”や”zizi”なんかもありますね。あとママが女の子の赤ちゃんのそれを”foufoune”と言っているのも聞いたことがあります。
大人も使う語彙
わたしがすきな語彙に”cucul”(音はキュキュ)があります。なんかあまりにもベタすぎておかしい、みたいな感じで使える単語です。アメリカのラブコメ、cuculだけどそれがいいんじゃん!みたいな感じですね。
あとは車で爆音の音楽を流し低音を街に響かせるような人たちをさして「ああいうのを”kéké”と呼ぶんだよ」と教えてもらったのもよく覚えてます。Wiktionnaireを参照すると”Individu qui cherche à impressionner par son comportement et s’avère finalement ridicule et lourd.”(自分の行動で人に強い印象を与えたがり、最終的に滑稽でうっとうしくなってしまう人間)とあるので、まあ日本語で言う「イキリ」でしょうね。
あとは”nana”、これもめちゃくちゃ聞きました。「女の子」って意味ですが、ちょいカジュアルですね。親しい人との間柄で使うなら大丈夫だと思います。
ちょっと毛色は違いますが、”bobo”と言えばbourgeois bohemianの略で、「生活には困っていないような左派の中流階級で教養もあるがちょっと気取っていてなんか鼻につく」ような人々のことを指します。ざっくりと。そこまでポジティブな単語ではないので、そういう人をネガティブに表す時に使われていました。これも結構よく聞いた。私としては「スノッブ」的な感じでとらえてるんですが、スノッブもsnobとフランス語でも言うので、ニュアンスの違いはあるんだろうな。boboの方が心の余裕がありそうなイメージ。知らんけど。
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