フランス語の受動態

文法
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フランス語は元々日本語に比べ受け身の文章が出てくる頻度は少ないです。というか、日本語はかなりなんでも受け身にしてしまうので、「お母さんに勉強しろって言われた」「新作映画が公開された」などなど、意識にも上らないくらい受け身の文章をたくさん使っています。今日はそんな受け身、受動態の文章について。

受け身の作り方

基本的な受け身の作り方は、être+過去分詞で、英語と一緒です。ただし、フランス語は主語の性数に合わせて過去分詞が形を変えます。

英語との違い

英語と違う点は、能動文の間接目的語を主語とした受動態を作ることはできないということです。

この場合”cette bague”が直接目的語(動詞に直接くっついてるので)、”Céline”が間接目的語(àを伴う目的語なので)ですが、”cette bague”を主語とした受動態の文章を作ることはできても、”Céline”を主語とした文章は作れないのです。英語は”Céline was given this ring by Louis”と言えるので、ここが明確な違いですね。

かつてフランス人の友人に「*J’ai été demandée de …(~するように頼まれた)」とメッセージで送ったところ、親切で「オイオイフランス語間違ってるよ」と突っ込まれたんですが、自分の送った文章を何度読み直しても何が間違っているか全然分からなかった思い出があります。「On m’a demandé」とするのが正しいですね。フランス語は受動態より圧倒的に能動態を好む言語です。

受け身の前置詞

基本的には「~によって」と訳される「par」を伴って受け身の文章を作ることが多いですが、文章によっては「de」を用いることもあります。

parとdeの違いは、その動作が一瞬のことなのか、状態や感情など継続したものを表すのかの違いですね。

ということでさらっと受け身を復習したので、次回は受け身のちょっと高度な、でも使える表現を見て行きたいと思います。

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