2024年 共通テスト解説 part.1

検定・試験
検定・試験

共通テスト、文法の復習にとってもよくってフランス語を学習中の中級レベルの方におすすめしたい練習問題です。特に仏検を受けたい人は前半の知識問題をやってあげると良いと思います。完全にわたしの体感ですが、準1級を持っていれば8割くらいはできるのかな…?と思います。解答はいろんなサイトに載っていますが解説はあまりないと思うので、問題を解いてみてこの解説を見ながら文法を復習してみてください!

第1問

発音問題です。他の選択肢と違うものを選びます。
問1:3

明らかに「femme」のみ「ア」の音になる単語です。「femme」の発音は完全に不規則なものなので記憶しておく必要がありますね。

問2:3

基本的に「ch」は「シュ」っぽい音になりますが、今回の「orchestre」など外来語やギリシャ語由来の単語は「ク」っぽい音になります。そんなルールを知らなくてもなんとなくは解ける問題でしょうか。

問3:4

これも例外的な発音ですね。「automne」のmは読まれません。この単語を敢えてカタカナにするなら「オトンヌ」って感じです。

問4:1

知らなくっても勘で解けそう?1のみzを発音しますね。

問5:1

リエゾンするか・しないかの問題です。難しいですね。1以外は単数名詞+形容詞もしくは前置詞でのリエゾンが問われていますが、単数名詞は次の単語とリエゾンをしません。1については形容詞+(単数)名詞ですが、単数であろうがなかろうがこの場合はリエゾンが必要です。

第2問

なかなか変な問題で、名詞化や過去分詞化などの変化が分かるかを問うているのですが、その書き換えた部分の一部の綴りをまるごと含む単語を選ぶという問題です。難しめですね。

問1:2

énormémentが正しいですね。副詞になっています。

問2:4

permissionと名詞になります。

問3:4

vivrontと単純未来の三人称複数になります。

問4:1

mensuelなので1ですがこれは難しいですね。

問5:4

形容詞lisibleになるので3ですがこれも難しい。

第3問

シンプルな穴埋め問題です。仏検の問題っぽいですよね。

問1:4

「Madame Valseの家がどこか分かるので、そこにあなたをお連れさせてください」

Je vais vous y emmenerとかでもなくlaissez-moiを使っているところがやらしい。余計難しく感じますね。Madame Valseという登場人物もいるので選択肢も悩みそうですが、emmener「連れていく」なので、相手と場所が必要です。相手はvousですでに言われているので場所を指すyですね。

問2:3

「子供たちは30分後に準備ができる」

単純未来なので未来のことを言っている、と判断できれば簡単ですね。une demi-heureは「半時間=30分」というよく使う言葉なので覚えておきたいやつです。

問3:3

「君は虫のことを、そして彼らの自然の中での役割のことをよく知っているね」

基本問題ですね。「虫(たち)の」になるはずなので3一択です。

問4:4

「彼は自分の指摘がこれほどの衝突を生むだろうとは想像していなかった」

時制の一致の問題です。難しいですね。ただ、queがあるので空欄には動詞が来ないといけない=2の現在分詞、3の過去分詞は分詞であるので×。ということで2択にできます。そしてこれが時制の一致の問題だと気付ければ、時制の一致が行われた後に複合過去が残ることはないので(時制の一致をすると半過去・大過去・条件法になるはず)4が選べます。

問5:3

「これが彼らがビジネスで成功した理由だよ」

翔平といえば大谷、la raisonときたらpour laquelle、それぐらいの感じで覚えたいところです。

問6:2

「君が期限内に宿題を出せるように手伝うよ」

pour que、もうわっかりやすく接続法を入れてください、という問題ですね。rendreの接続法が分からなくてもいいのがマーク式の良いところです。1は半過去、3は条件法現在、4は単純未来でどれも接続法の顔はしていません。2を選びましょう。

問7:3

「彼女は2つギターを持っていて内1つは実家にある」

この大問だと一番難しい問題かも?「une des deux guitares」が主語になるはずだと気付ければdontがまだ選びやすいかもしれませんが、分からないとどれも正解に見えそうな選択肢です。

第4問

同じく穴埋めです。先ほどが文法を問われていたのに対してこちらは語彙を問われます。

問1:4

「父はコーヒーなしではいられない。大好きなのだから」

難しい!se passer deで「~なしで済ます」という意味になります。できたらスゴイ!

問2:2

「このレストランは人気だ、いつもとても長い待ち列ができている」

queueとも言いますがfileも列のことですね。ちなみにqueueは尻尾のことでもあります。

問3:4

「寝るには早すぎる、まだ夜になっていない」

これは簡単ですね。

問4:2

「このケーキには6時間ほどの準備時間がかかる」

これもちょっと分かりやすいかな…?どうでしょう。demanderはものを主語にとると「必要とする」という意味になります。ça demande beaucoup de travail=それにはかなり大変だ、という感じで。

問5:1

「家でテレビを見る代わりに出かけない?」

難しいかな?「au lieu de」自体は基本知識寄りですが、文章が難しめなので混乱させられそうです。「Si+半過去~?」の形で誘う言い方になります。

問6:2

「彼は病気なので彼のことはそうっとしておきましょう」

laisser qqn en paixでそっとしておく、というような感じでしょうか。どの動詞もそれっぽさがあるので難しいですね。

第5問

会話の穴埋め問題です。これも仏検っぽいですね。

問1:4

A「市役所の隣ってチーズ屋さんじゃなかった?」 B「そうだったけどお花屋さんがそこに入ったんだよ」 A「そうなんだ、母の日にブーケをそこで買おうかな」

bouquetと入っているので選びやすいですね。「①そうだったけど今はパン屋さんなんだ」「②そうだったけどパティシエが買い取ったんだ」「③そうだったけど代わりにお肉屋さんが開いたんだ」どれもbouquetを買う店にはなりませんね。

問2:4

A「彼の最後の作品はこちらにあります」 B「まるで子供の落書きですね」 A「まさに!しかしこれらの絵にはすごい額の価値があるんですよ」

難しいですね。une fortune=大金というのと(ils) valent=valoir=価値がある、というのが分かりづらい。そしてpourtantという逆説の接続詞があるのでBさんは大したことないな、というようなことを言っているはずだ、と推測できます。「①とても素晴らしい彫刻ですね」「②多くのお客さんを呼び込むでしょうね」「③なんて美しい家具なんだ!」どれも褒めているので間違いだと判断できます。

問3:2

A「最近ジョゼフと電話で話した?」 B「いや、テストまでは電話をかけられたくないらしいよ」 A「確かにもうすぐ受けるもんね」

Aの二つ目のセリフの「le」が何かを気にしながら、且つ「もうすぐ」と言っているのでこれからの話をしているものを選びます。activitéとassociationはどちらも女性名詞なので、代名詞で受けるならlaになるはずだし、3は「もう受けた」ことになっているのでおかしい、ということで2が選べます。「①活動に忙しいんだって」「③試験に受かったって聞いたよ」「④彼の協会についてはたくさん話したよ」

問4:3

A「何読んでるの?」 B「ニューヨークのジャズのお祭りのプログラムだよ」 A「良さそうなグループあった?」

groupeからだけで考えてもいけますね。分かりやすめ。「①昔にかかれたラブレターだよ」「②町の地図だよ、すぐ迷子になるから」「④つまんない小説だよ、でも結末が知りたいんだ」

問5:1

A「お母さん、僕の青いシャツくれない?」 B「はい、昨日洗っといたわよ」 A「これパパのだよ」 B「あら!あんたのかと思ってたわ」

「à だれだれ」で「~のもの」になることが分かっていれば、君のじゃない=他の誰かの、ということで選びやすいかなと思います。「②敗れてるじゃん」「③ちょっと濡れてるじゃん」「④ボタンがとれてる」

第6問

並び替え問題です。

問1:4

Il lui arrive de dîner avec son voisin.

ça m’arrive de …という言い方などを知っていると、この最初のIlが彼ではなく非人称のIlだと分かりますね。「dîner avec son voisin」もグループとして作りやすいので、あとはそれっぽく並べ替えればいけます。

問2:6

Ce plat serait meilleur avec un peu plus de poivre.

これもserait meilleurまでいけたらあとは流れで手が動く。いけるいける。

問3:2

J’espère que notre avion atteindra Macao à l’heure.

これ、atteindraのとにàを入れる間違い多そうだなと思ったけど並び替えには関係なかった。「à l’heure」で時間通りに、ですね。

問4:3

Nous nous sommes bien couverts de peur d’attraper un rhume.

いきなり難しくなった。「de peur de+不定詞または名詞」で「~することを恐れて」になります。「attraper un rhume」のグループができたらd’がこの前にしか来られないので…という感じで作れるカモ?

問5:1

Elle a réagi comme beaucoup d’autres l’ont fait.

これも難しいですね。「l’ont fait」は分かっても「beaucoup d’autres」ができないかも。

Part2の読解編へ続きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました