SKAM FRANCEで学ぶ生きたフランス語 Ep.2 part1

ドラマ
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SAMEDI 14:34

Genre il est curieux / Luca
(例えばほら、好奇心旺盛なんじゃない)

土曜の昼下がり、ルームシェア=collocation(略してcolloc)での場面。ストレートの男に”une pipe”を提案されたのだけど、ソレを男に提案してる時点でストレートじゃないよね、というMikaに”Peut-être qu’il veut juste essayer”(もしかしたらただ試してみたいだけとか)と言って更に上のように返すLucas。

”genre”で辞書をひくともちろん名詞としての意味の「ジャンル」が出てくるわけですが、何故かこういう場合の使い方がほぼ載っていないですね。この単語は副詞になると”par exemple”(例えば)や”à peu près”(大体)と同じような意味になります。

このセリフのように文章の頭に持ってくることもあるけど、”Genre !”とこれ一言だけで相槌のように使うことも。その場合は「嘘つけ!」ぐらいの訳になります。おもしろいね、genre。

LUNDI 8:53

Putain, meuf, tu gères tellement ! / Lucas
(マジでナイス!)

“meuf”はこのシリーズでももう何十回と出てくる”femme”(女性)のverlanですね。注目したいのは”gérer”という動詞。授業の前に回収してもらっていた”la beuh”(ハッパ)を渡そうとするImaneにLucasがこう言います。”gérer”は例えば「管理する」とかという意味で、”la gestion”という名詞もここからきています。辞書で引くとお堅そうな動詞ですが、若者日常会話では「よくやる」ぐらいの意味で使われますね。ということで、かなりざっくりしてますが「ほんまナイス!!」ぐらいの訳でいいと思います。シリーズ内でも”T’as grave géré, meuf.”みたいな台詞が多々出てきてた気がする。1話のpart1で見た”s’en sortir”とそういえば意味はほとんど一緒ですね。

ちなみにここでもImaneがLucasに「Genre, tu t’intéresses au foyer maintenant ?」と言っています。「あらまあ、あんなに嫌そうだったのに今は興味津々なわけ?」みたいな感じ。

MERCREDI 12:36

Après si tout le monde demande une teuf .. -Eh, je suis grave d’accord. / Alexia et Lucas
(「まあでもみんながパーティーしたいって言うんなら…」「マジで賛成」)

“une teuf”は”une fête”(パーティー)のverlan。「みんながパーティーをしたがっているのなら…」とセリフですが、この頭の”après”、これすっごく日本語に訳しにくいですね。めちゃくちゃよく使うけど、「その後」という意味ではなく、「こうこうこうやんな、まあでももし…」の「まあでも」みたいな感じ。だから”si”とセットで使うことが多いかな。ポールと付き合うべきか悩んでる友達に対して、”Je pense que Paul est très sympa, donc je pense que ça vaut le coup d’essayer. Mais après si ça te dit pas trop, c’est toi qui choisis hein ..”1みたいな。

それからLucasの返事の”grave”の使い方も若者っぽいですね。そもそもこの単語は「深刻な」という意味の形容詞であるにも関わらず、副詞的にこのように使われることがあります。「本当に」ってことですね。まあ元の単語が「深刻な」なので、日本語だと「マジで」が良い訳かな。”Grave !”とかだけで言って、「ほんまそれな!」みたいな使われ方をします。

まとめ

  • genre : 「ジャンル、種類」という意味の名詞だが、日常会話では「例えば」などの意味で副詞として使うこともある
  • grave : 「深刻な」という意味の形容詞だが、若者言葉では「マジで」と副詞的に使われる
  • après : 「~の後」という前置詞だが、日常会話では「まあでも」のような意味で接続詞的に使われる

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