Part1の続きです。
関係代名詞「dont」
関係代名詞の中でも群を抜いて付き合いづらいこの人、3つの用法に分かれます。そこが面倒な所以ですね。
➀所有
1つめの用法は英語の「whose」と同じ使い方です。
2つの文章に共通する「cette fille」を先行詞に取るのは他の関係代名詞と同じ考え方です。が、2文目のこの先行詞には「de」がついています。この「de」は無くしてしまうことができず、かと言って放置しておくこともできないので、「de」要素を含んでいる「dont」を先行詞にすることで解決します。「de」要素は「dont」に含まれてるので、関係代名詞でまとめたときには省略することに注意です。ちなみに2分目は「Ses yeux sont bleus.」と所有形容詞を使う方が正しいですが、解説のため「cette fille」を繰り返しています。
もちろん先行詞がモノでも使えます。英語の「whose」と用法が一緒なので英語に慣れている人は理解しやすいと思いますが、英語の時と違って「dont」の後に必ず定冠詞を必要とするので、そこを忘れずに!
➁先行詞が「de」を伴う場合
➀で解説した通り、先行詞にdeがくっついている場合はこの「dont」を使いますが、それは所有の「de」に限った話ではありません。
動詞「parler」は話すという意味ですが、「de」を伴うことで「~について話す」という意味になります。「その映画について話した」の先行詞「le film」には「de」がついているので、関係代名詞「dont」を使うというわけです。
次は形容詞「content」。嬉しい、満足などと訳せますが、「de」を伴うことで「~に満足だ」となります。やっぱり「de」があるので関係代名詞は「dont」。こう聞くとそんなにややこしくなくないですか?ちなみに関係代名詞を使った文の訳では無理やり1文にしていますが、ニュアンス的には「テストの結果受け取ったんだ、めっちゃよくてうれしい!」と訳した方が近いかもしれません。
➂部分を表す場合
これは上の➀、➁に比べたらかなり出現頻度は低い用法です。「先行詞が…」と考えるより「dont=そのうちの」ぐらいに訳せればいいと思います。
なんか変な使い方ですよね。日常会話ではあんまり出てこないし、重要度は➀、➁に比べ低いと言ってよいでしょう。
次のPart3は前置詞を伴う関係代名詞です。
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