前置詞を伴う関係代名詞

文法
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関係代名詞マスター編、『前置詞を伴う関係代名詞』です。ラスボスっぽいですが、ゆっくり見て行きましょう。

前置詞+qui

まずは、既に見ていた関係代名詞「qui」に前置詞が伴う場合です。前置詞が伴う場合とは…?という感じなので、例文を見てみましょう。

今回の先行詞は「la fille」という人物、そしてこの先行詞にdeが付いているので、「de qui」という関係代名詞が使えます。先行詞に付いているdeをそのまま関係代名詞と一緒に前に持ってくるだけ。ここで注意なのが、前置詞を伴うときは先行詞がヒトであるかどうかで「qui」が使えるかが変わるということ。ここが今までの関係代名詞「qui」は先行詞が物でも人でもいけたので、そが違います。そしてこの「先行詞にdeという前置詞が付く場合」、前回見ましたね?

そうです、実はこの文関係代名詞「dont」を使って書き換えが可能です。(何なら「dont」の方がよく使われるようです) 書き換え可能ならいらんやろ!と思いますが、「dont」では書きかえられない場合もあるのでこの形が存在します。それを見て行くとまたややこしいので、とりあえず今はそういう場合もあるとだけ。何よりこの「前置詞+qui」は「前置詞de」に限ったことではないのです。

同じく先行詞は「la fille」という人物ですが、今回は前置詞「à」を伴っています。電話をかける、は「téléphoner à」と前置詞「à」が必要になるからですね。前置詞が変わってもやることはさっきと同じ、ヒトだから関係代名詞「qui」を使い且つ前置詞を前に持ってくることで「à qui」という関係代名詞になります。

こんな風に「avec qui」はもちろん、

「compter sur」で~を頼りにする、なので「sur qui」なんかも言えるわけです。「de qui」は「dont」に言い換えられますが、それ以外は言い換えられないので「前置詞+qui」が存在しています。

前置詞 + lequel, laquelle, lesquels, les quelles

さあここからがイヤな時間ですよう。先ほどの「前置詞+qui」は先行詞が人だと言いました。次は先行詞が物事の場合です。

まずこの羅列した4つの「lequel, laquelle, lesquels, lesquelles」ですが、辞書で引く時は「lequel」で引きますので、以下は「lequel」と省略します。この「lequel」の活用は疑問詞「quel」と一緒ですね。これも関係代名詞の一つで、先行詞が物である時に前置詞を伴って使うことができます。

例えばこの場合、先行詞は女性名詞の「la ville」で事物を表します。人物ではないので「qui」が使えず、また先行詞が女性名詞なので「laquelle」を使うこととなります。この先行詞には前置詞「dans」が伴っているので、「dans laquelle」になるというワケですね。ただ勘の良い方ならお気づきのはず、言い換えられるのでは…?と。

そう、「dans lequel」は「où」に置き換え可能、むしろ「où」の方がシンプルで自然で良いです。そしてこの場合も前置詞はもちろん「dans」に限ったものではなく、「avec」や「sur」なども使えます。

そして何よりここで面倒なのが、前置詞「à」を伴う場合です。

前置詞「à」と「lequel」を共に使うときは、縮約系の「auquel, auxquels, (à la quelle,) auxquelles」を使います。「à la quelle」だけは縮約系がなくそのまま。なんだかあまりにも見なれませんが、シンプルに「à + le」の縮約系と同じ要領なので、実際そんなにややこしくありませんね。ちなみに「de」と「lequel」の縮約系の「duquel, desquels, (de la quelle,) desquelles」も存在しますが、さっきも言った通り「dont」で代用可能な場合がほとんどです。できない場合もあるんですけどね。

前置詞 + où

最後に、前置詞を伴う関係代名詞「où」です。

今までの要領でこんな感じで使う場合があります。ここまでくれば「par où」「d’où」ぐらい楽勝ですね!

 

と、いうことで、ここまでしっかり押さえておけば関係代名詞は基本的に問題ないと思います。それが大変なんですけどね!

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