ちょっと変なフランス語の動詞

表現・語彙
表現・語彙

たまにフランス語で出会う「辞書で日本語の訳は読んだけど結局この動詞、どういう意味…?」となるニッチな動詞を集めてみました。ニッチですが、日常会話では結構よく使います!

tarder=(…するのが)遅れる

わたしがこの単語に初めて出会ったのは、学生時代、図書館の2階にいた友達らを1階で待っていた時に、そのうちの一人から来たメッセージのこの文章でした。辞書では、tarder àで「(…するのが)遅れる」と訳が出てきます。確かわたしはこのメッセージを受け取った時、辞書でこの単語を調べて「降りてくるのに遅れないだろう…はあ…?」となった気がします。辞書通り訳すとちょっと分かりにくいですが、この単語は否定文で使われている場合は「もうそろそろ…しますよ」という訳すと分かりやすいと思います。もっと直接的に「On descend bientôt !」とか言えばいいのになあと思ったのですが、この動詞、日常会話だとまあまあ使われるかなと思うので知っておくと良いかもしれません。

se débrouiller=(困難・難局を)切り抜ける

この動詞も日常会話ではよく聞きます。テキストや教材だけで勉強していると聞き慣れない動詞かもしれません。辞書で調べると「(困難・難局を)切り抜ける」と出てきますが、つまり「簡単ではないはずのことを頑張ってやっているみたいだし、ちゃんとできてるよ」というようなニュアンスです。わたしは上記のセリフを大学院の準備学級みたいな年にたまたま授業で隣の席に座った子に言われました。フランス語で会話しながら、わたしが日本から来たということを言うとこう言ってくれ、つまり彼女は「フランス語が母語ではないあなたも、それなりにちゃんとフランス語喋れてるじゃん!いいね!」みたいな、そういう気持ちで言ってくれていたフレーズです。その前から知っていた単語だったのでいいですが、知らなかったら全然意味が分からなかっただろうなあと思う、シンプルだけど日常会話には大事な動詞ですね。

faillir=危うく…する

辞書だと「危うく…する」という訳が出てきますが、つまり「…しそうになる」という動詞です。「J’ai failli tomber」= こけるところやった!、などと訳せます。これは訳としては分かりやすいですね!

oser=思い切って…する

辞書だと「思い切って…する」という動詞ですね。もうちょっと分かりやすく訳すと「…する勇気を持つ」とか「憚らずに…する」になるでしょうか。例えば友達と話していて、何か聞きたいことがあるけれど、聞くのも憚られるなあ…と思っていたことを相手から話してくれたら「Je n’osais pas te demander」=尋ねる勇気がなかったのよ、憚られたのよ、という感じで使えます。なので画像の例文も「想像することも憚られるほど想像したくないですね」というような文章になっています。

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