パリからロンドンひとり旅

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を、してきました!

概略

パリからユーロスターで2泊3日のロンドン旅に行ってきました。ユーロスターはできる限り安いチケットを選んだので、片道44€のチケットを行きも帰りも取れて、往復88€で行けました。ユーロスターのチケットは日時によっては全然倍することもあるのでかなりお得に取れたと思います。チケットを取ったのは旅行の3か月くらい前でした。ホテルも同タイミングで2泊で150€くらいで取りました。

今回のテーマは「フランスで見られそうなものは別に見ない」「お金はできるだけフランスで使いたいからどちらかと言えば節約旅行」です。ちなみにロンドンは2度目で、1度目はハリーポッターのスタジオに行ったり大英博物館に行ったりしました。

1日目

ユーロスター

朝一のユーロスターで出発だったので、7時45分ごろに北駅へ。イギリスに行くので出国・入国をしなければいけません。以前マルセイユから飛行機で行ったときは紙に泊まる場所を書かされた記憶がありますが、今回は特になかったです。フランスを出国するスタンプをもらい、英語で話すイギリスの検査官に「目的は?」「どれくらいいるの?」「フランスに住んでるの?」「フランスで何の仕事してるの?」など簡単に質問され、通されました。イギリスって出入国のスタンプないんですね、何も押されなくてちょっと残念。ユーロスターの案内では1時間前には来るよう指示がありましたが、朝一は混んでいなくて結構時間が余りました。

今回の旅の目的のひとつでもあった、ドーヴァー海峡を走るユーロスター。カレのあたりに行くと電車が一時停止したので、トンネルに入るんだなと外の景色を見たくて電車の扉のところまで行くと(窓際じゃなかったので窓から見たくて)、そこで電話をしていたおじさんに話しかけられ「みんな魚でも見えると思うけど何も見えへんで笑」などと言われながら(さすがに魚は見えないとは分かっていたけど!笑)海の底を楽しみました。

キングスクロス駅

キングスクロス駅に隣接するセントパンクラス駅に到着。キングスクロス駅と言えばハリーポッターですが、9と4分の3番線には長蛇の列ができていました。9と4分の3番線は以前来た時に写真を撮ったのでスルーして、ショップに入って色々見た後ホテルへ向かいました。

ちなみに移動にはオイスターカードを購入しました。ネットでデポジットという文字を見た気がしましたが、蓋を開けたらカード購入には返ってこない7ポンド=約1,400円が必要だったので高いなあと思いつつ。Navigoと違って、日本のICOCAなどと同様チャージ式で、しかも1日の金額に上限が設定されているので、どれだけ使うか分からなくてもとりあえずピッとしておけばOKだったのが便利でした。

ホテルはシェパーズブッシュというところに取りました。セントパンクラス駅から1本で行けたし、なかなか便利でした。何よりびっくりしたのがスタッフの方々の感じの良さで、最低ラインの値段のホテルだったのにフロントのお姉さんがにこやかで親切で可愛らしくて、「パリと全然違う…!!!」となりました。笑 荷物を預けてそう遠くないノッティングヒルへ。

ノッティングヒル

わたしは映画が好きで、中でもラブコメが好きで、イギリスのラブコメも大好きなので「ノッティングヒルの恋人」も何度も見ているのですが、今回はここへ行くのも1つの目的でした。実際に撮影で使われた本屋さんではありませんが、ノッティングヒルの本屋さんに行ってトートバッグとポストカードを購入。そして今回買いたかった、ジェーンオースティンの「高慢と偏見」も買いました。人生で2番目に好きな小説なので大満足。本当はジェーンオースティンの記念館のあるバースにも行きたかったのですが、ちょっとロンドンからは遠く諦めました。

ノッティングヒルにはあの青い扉もあるのでそこでも記念写真を。人はちょいちょいはいますが、列ができるほどではありません。ノッティングヒルは穏やかで、でもワイワイもしていて、いいところでしたよ。お昼に何かを買おうと思ったのですが、パン屋さんでも軒並み1,000円以上のものばかりで、スーパーに売ってる安いパンを買って歩きながら食べたのがお昼ご飯でした。

V&A美術館

今回の旅は別に美術館にわざわざ行こうとは思っていなかったのですが、ここに売っているトートバッグが欲しくて行きました。美術館の作品もあまり見ずに売店でばっかり時間を使うの、ザ観光客っぽくて楽しいな~と思ったり。笑 2つかわいいトートバッグがあり悩んだ末2つとも購入。ノッティングヒル書店のものも合わせてこの日はトートバッグを3つも買いました。ちなみにロンドンの美術館は(わたしの知る限り)主要なものはすべて無料です。

ロダンの作ったバルザック

一応美術館の中もプラプラしました。テイラースイフトの衣装が展示されてました。テイラースイフトのTシャツとかパーカー来てる人、めっちゃいた!

ウエストミンスター、ビッグベンなど

V&A美術館を出たのが15時半頃で、もう帰ってもいいかなとも思ったのですがさすがに早いかなと、ウエストミンスター寺院の辺りまで行きました。ウエストミンスターは入場料が29ポンド=約6,000円もするので、入りませんでした。高すぎる。あまりにも高すぎて悩む余地すらなく入りませんでした。そもそもフランスでも見られるものに似てるよねというのもあったし、以前ロンドンに来た時に何かの儀式のためウエストミンスターに入っていくエリザベス女王を見たので、私的にはウエストミンスターの思い出はこれで十分です。ビッグベンで道行く人に写真を撮ってもらい、テムズ川の汚さにびっくりし、どこに行こうか悩んでいたらフランス人に話しかけられロンドンの歴史を簡単に説明してもらったりしながら笑、一応ザ・ロンドンな場所も観光しました。

ナショナルギャラリー

帰ろうかなと思いながら歩いていたらナショナルギャラリーがあったので、休憩がてらこちらへ。セザンヌの絵が飾ってありました。セザンヌはわたしが前に3年住んでいたエクサンプロヴァンス出身の画家なので、彼の風景画を見るとちょっとした郷愁を感じます。

16時半ころ地下鉄に乗ってホテルまで帰りました。夕食はスーパーで冷たいパスタを買って、それをホテルで食べました。

2日目

アビーロード

大好きなビートルズのゆかりのこの地、こちらも旅の目的のひとつ。この日は夜まで街にいる予定だったので、朝はゆっくりしようとアビーロードに着いたのが11時頃。ただこの時間に横断歩道に行くととにかくたくさん人がいました。そして予想外に車通りが多いので、みんな写真を撮るのにタイミングを見計らないと行けず、なかなかあの写真のハードルは高めでした。ましてや私は一人なので誰かに頼むしかないですが、車が行くのを待って…とかしないといけないので人にも頼みづらく。一応「完璧じゃなくっていいからお願い」と観光客の方に頼んで撮ってもらったのですが、「とは自分で言ったもののもうちょっと良い写真だったらよかったな…」と思う出来でした。ということで翌日また行きました。

スタジオの横にはショップがあります。ビートルズに限らずボウイとかのグッズもありました。何かいいのがあればほしかったのですが、特にいいものがなく、ポストカードだけ買いました。

ベイカー街

アビーロードの駅の隣の駅がベイカーストリートなのでこちらにも。シャーロックホームズの博物館がありますが、この後の予定もあったので売店だけ見ました。次の日に博物館に入りに来ようかなとも悩んだのですが、やっぱりここも入場料は19ポンド=約4,000円とかなりお高めだし、バスカヴィル家の犬ぐらいしか読んだことないし、コナン好きだから入ってもいいかなと思ったけど…と迷った挙句結局翌日も行きはしませんでした。

ホームズ博物館の隣にビートルズショップがあるのですが、こちらではエコバッグとしおりを買いました。アビーロードスタジオのショップより色々ありました

友人とランチ

英会話と日本語会話の言語交換で週に1度話しているイギリスに住む友人とフィッシュアンドチップスをランチにいただきました。検索でも最初の方に出てくる「Rock and Sole Plaice」というところで、こちらのプレートで20ポンド=約4,000円。これもかなり高いフィッシュアンドチップスでした。すごくおいしいかと言われるとまあ、おいしいかな…という感じ。お魚の衣がサクサクで、お魚はふわふわで、おいしいんですが、まあ限界はあるおいしさだよねというか…笑

本屋さんとセントポール大聖堂

こちらも目的の一つ、アガサクリスティの「春にして君を離れ」も購入。装丁が全然可愛くなかったんですが、選択肢がなかったので。わたしにとっては大大大大名作なのにイギリスでは全然幅を利かせていないのか…

その後こちらも旅の目的、セントポール大聖堂へ行きました。案の定25ポンド=約5,000円ですので中には入っていません。映画「メリーポピンズ」のFeed the birdsというディズニー映画楽曲の中でも5本の指に入るくらい美しいこの曲(わたし基準)の舞台に行ってみたかったのです。階段に座って写真を撮りました。

ミュージカル・レミゼラブル

この日はレミゼのミュージカルのチケットを買っていました。50ポンドに行かないくらいの約10,000円の一番悪い席のチケットです。場所はソンドハイムシアター。思った以上に小さい劇場でキャパは1,000ぐらいみたいです。誰にも伝わらないと思いますが松竹座と同じくらいですね!一番安い席はもちろん後ろの方なのですが、2階席がかなりせり出しているせいで天井があり、舞台の上方が見られない席になっています。が、そんなに鑑賞の邪魔にはなりませんでした。全編英語なので4割ぐらいしか何を言っているかは分からず、たまに「Monsieur le maire(市長さん)」とかだけははっきり聞こえながらも笑、ストーリーは知っているのでついて行くのは難しくなかったです。19時半に始まって、21時過ぎに幕間、22時半ぐらいに終わりました。

ちなみにお昼ご飯でお腹がいっぱいになったので晩ご飯はカットしました。

3日目

ホテルをチェックアウトし、荷物をフロントへ預けて出発。

アビーロード

写真のリベンジをしにアビーロードへ。9時半頃行くとかなり人が少なく、車通りも少なめでした。そしてたまたま日本人の方がいらっしゃり、更に向こうから声をかけてくださり、いい感じの写真を撮ってもらえました。よかった。

タワーブリッジ

前回来た時見た記憶があまりなかったタワーブリッジ、映画にもよく出てくるし見に行ってみました。改めてテムズ川の汚さに驚き、またパリと比べるのもどうか…と思ってしまう川沿いの風景にも驚きました。言葉を選ばずに言うなら情緒がなさすぎる…!

V&A美術館

こちらも再訪。なぜなら1日目に買ったトートバッグが可愛くて気に入りすぎてもう一つ欲しくなったからです。笑 

ジギースターダストの場所

デビッドボウイのアルバム「ジギースターダスト」のカバーの撮影場所にも行ってみました。この真裏にビートルズのルーフトップライブの場所があったのに、気づかず行けず…後悔!

大英博物館

微妙に時間があったので、大英博物館にも行ってみようかなと思ったのですが、無料であってもチケットが必要ということで、チケットを買ったり並んだりするほどの時間はなかったので博物館の前まで行って帰りました。こちらも前に行っていたので行く予定もなかったしいいのですが。

その後ホテルに戻って荷物を受け取り、セントパンクラス駅まで行きました。オイスターカードを使い終わったので、チャージしていた残金を現金で返金してもらいました。結構意地悪なのが、残金を返金する手続きをすると、カードはその後使えなくなるとのことで、7ポンドで買ったカードを使えないものにするか、次回があるかもと思って4,50ポンドをカードの中に残したままにしておくか結構悩んだのですが、結局残金を返金してもらいました。機械で返金手続きはできるので便利です。

駅には早めに着いたのですが、出国・入国手続きはすぐ済みました。

パリと比べたロンドンの感想

とにかく人がサンパ!!

なんてパリジャンと違うんだ…と半ばショックだったこと、みんなが親切でにこやかでサンパなのです。にこやかなのが本当に気持ちが良いというか、いやパリももちろん不愛想な人ばっかりというわけではないのですが、それにしてもロンドンのみなさんはにこやかでした。

あと礼儀正しいというかジェントルマンの国だなあと思ったのは、バスから降りるときに男性が「どうぞ」とやってくれたり(フランスのバスで知人でない人からそんなことされたことない)、前から来る人とすれ違う時にお互い同じ方向に避けちゃうアレ、アレの時にSorryと言われたり、なんか感動レベルが低い気がしますが笑、すごく礼儀正しさを感じました

それからオイスターカードの残金を現金で返金してもらい、4,50ポンドを文字通り握ってコーヒー屋さんに行ったときのこと。「チャイラテください」と言うと「ごめんチャイラテなくなったんだ、抹茶ラテならいけるよ」とのことで(この一言も感じ良いなと思う)、「(抹茶ラテはいらんから、)じゃあカフェラテで」と3,85ポンドのカフェラテを頼み、4ポンドを現金で渡しました。すると店員のお兄さんが「ちょっと見せて」とわたしの手を開かせ、1ポンドを私の手に戻し、なんかよく分からんことを言いながら50ペンスを持って行きました。一瞬意味が分からなかったのですが、3,50ポンドでカフェラテを作ってくれました。何言ってるか分からなかったので、お兄さんが好意で「もうええわ」と思って35ペンスおまけしてくれたのか、ロンドンはフランスよりも更に更にカード文化だなと思ったので、お釣りがないとかでおまけしてくれたのか、よく分からなかったのですが嬉しかったです。お兄さんありがとう。

地下鉄の雰囲気が良い

パリと何がそこまで違うんだと言われると分からないのですが、なんだかすごく安心感のある地下鉄だなと思いました。あとめっちゃ笑いそうになったのが地下鉄のドアが開くタイミングで、パリの地下鉄はみなさんご存知の通り電車が止まる前に開きますが、ロンドンの地下鉄は電車が止まってから3秒ぐらいしてようやく開くので、最初「開くまで何年かかんねん!」と思ってしまいました。こっちの方が普通なのにね。あとは「足元にご注意」とか「次は何駅」とか「この駅では何線に乗り換え可能」とか、そういうアナウンスがしっかりあったのも良いなと思いました。これが普通だと思うんですけどね!!!

何もかも高い

パリに比べても物価が高いと思います。数字はほとんど変わらないかな?という感じですが、ポンドとユーロでは円で考えると40円くらい差がありますし、たとえばアガサクリスティの本が10ポンドもしたのとかびっくりしました。1冊10ポンド!フランスで文庫本を買っても高くて8€ぐらいじゃないでしょうか?2,000円の文庫本、高すぎます。食事も基本的に高め、移動も高め、ホント何もかも高かった。

街の美しさはそこそこ

本当に申し訳ないですが、パリからロンドンに行くと街を見て「ワーッ」と感動する要素がほぼなかったです。こればっかりはパリが美しすぎると思いました。好みももちろんあるのでしょうが…いやでも……笑 パリの奇跡的な美しさに改めて気づきました。

ということで

パリからロンドンひとり旅でした。わたしはフランスで生まれたものよりイギリスで生まれたものに好きなものが多いので(文学、映画、音楽など)、その点では満足でした!

コメント

  1. yuko より:

    Bonjour.

    旅行記って、読んでいてとても楽しくて好きです🧳

    レッスンでもお話ししましたが、わたしも一度だけ大昔に、イギリスには行ったことがあるのですが、とにかく当時は食事が美味しくなかったです😅一番美味しかったのは、これもレッスンでお話ししたオーストラリア人の友達がご馳走してくれたハイティー。あと、エディンバラで食べたステーキも、まあまあでした🥩あとは…😥

    そして、入場(館)料が高いですね!入れませんね…😓大昔はどうだったのか、全く記憶がないですが、無料の大英博物館しか行かなかったので、昔から高かったのかもしれません💦

    一方で、人がsympaと感じられたのは良かったですよね。やはり、紳士・淑女の国だからでしょうか🇬🇧

    だけど実は、わたしはパリでも意外とsympaな人が多いと感じていて、それは10年前に初めてパリを訪れた時から、毎回どんどん印象が良くなっています。あんまり嫌な思いしたことないです。今年のパリでは、ホントにみんなに優しくしてもらいました✌️

    残りのパリ滞在中、まだ他にも旅行の予定がおありですか?
    旅行記、また楽しみにしています。

    ではまた〜👋

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