フランス北部旅:Le Havre, Étretat

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パリから日帰り…ではなく数泊してゆっくり北部の街を回ってきたのでその記録です。ルアーブル、オンフルール、エトルタに行ったのですが今回はルアーブルとエトルタについてです。

Le Havre

ルアーブル:基本情報

パリからちょうど北西に海まで進むとあるのがこのルアーブルという街です。街に冠詞がついているの、結構レアで面白いですよね。大西洋側ではフランス1の港町だそうです(地中海側且つフランス最大の港はマルセイユ)。パリからだと、サンラザール駅でNOMADというノルマンディー行きの電車に乗って、2時間半弱で到着します。わたしは往復50€弱で行きました。

この街のキーワードとしては「ユネスコ世界遺産の街」「印象派のふるさと」です。

ルアーブル:ユネスコ世界遺産の街

オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル

個人的な感想ですが、正直に言うとこの町に「ザ・フランス」という感じの可愛らしい街並みはありません。写真右手の建物のようなコンクリートでできた街並みです。それでも日本の大部分の街と比べれば統一されていて、そこまでマイナスの印象にもなりませんが、フランスの歴史的な街並みはありません。

それこそユネスコ世界遺産の登録の理由で、ルアーブルは第二次大戦時に街全体を破壊されました。大戦後、街の再建にはオーギュストペレという建築家が任命され、彼が作り上げたこの再建都市が「オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル」という名で世界遺産に登録されたとのこと。街の建物がほとんどすべて新しく、またコンクリート造りなのはそういう理由です。

サンジョゼフ教会

代表的なのがこのサンジョゼフ教会です。一見新興宗教の建物みたいな教会ですし、中に入ってもその印象は変わりません。笑

むき出しの柱とカラフルなステンドグラスが印象的です。わたしは「マインクラフトで作ろうとしたサグラダファミリアみたいだなあ」という頭の悪い感想を持ちました。笑 いろいろな色の光が入るのはサグラダファミリアみたいできれいなのですが、雰囲気はコンサートホールのロビーといった感じ。といっても、どこからでも見える高い塔がシンボルのここはルアーブルの観光名所の1つではあるので、是非行ってみると良いと思います!

ルアーブル大聖堂

こんな教会もあります。こちらは建て直しを繰り返しているようですが、古い時代の見た目を保った大聖堂ですね。中も派手さはありませんが、素朴で素敵なところでした。

改修中なのか布が張られてました

ルアーブル:印象派のふるさと

モネの『印象・日の出』

2024年4月オルセー美術館にて

誰もが知るチョ~有名絵画であるところのモネの『印象・日の出』ですが、これが描かれたのがルアーブルなのです。というのもモネはルアーブル出身なのですね。そしてこの絵画から「印象派」という言葉が生まれたので、そういう意味でルアーブルは「印象派のふるさと」であるわけです。ちなみにこの絵、初めて生で見ましたが、写真で見るより日の出のオレンジの色がかなり強く浮き出ていてすごくきれいでした。

マルロー美術館

印象派の街!ということで、「フランス第二の印象派コレクション」と形容されるのがこの美術館のコレクションです。海沿いにあって、美術館の窓からも海が見られてなんだか素敵でした。モネやルノワールもいくつかあり、ブーダンという画家の作品が特に多く展示されていました。

この壁一面に彼の作品が並べられていて、見ていて楽しかったです。

ブーダンによる、この後紹介するエトルタの崖

 

多くはないけどいくつかはあるモネ

30分もあれば普通に見終わる小さめの美術館です。5€。こちらもルアーブルに行ったらぜひ。

ルアーブル:その他

正直他にこれといって観光したところはなかったです。教会2つと美術館くらい。後は海辺をお散歩したり、ショッピングしたり。笑 12時に街について、宿のチェックインの15時まで色々見て、チェックイン後16時にまた外に繰り出して、17時半頃にはショッピングしていたので、街の観光は5時間もいらないぐらいだと思います。わたしはすべて徒歩で回りました。

ブーダンが描いた景色

正直この町へ来たのは、行きたかったオンフルールとエトルタのちょうど真ん中にある大きな街で拠点にしやすいから、というのだけが理由です。印象派が好きな方とか建築が好きな方は楽しいと思いますが、観光地!というほど見るものはないかなあというのがわたしの印象でした。宿の小さなバルコニーから海が見えたのは結構嬉しかったです。

「1944年の爆撃で生き延びたプラタナス」

 

Étretat

エトルタ:基本情報

エトルタはルアーブルから海沿いにぐぐぐっと上がって行ったところにある小さな町です。こちらは完全に観光地で観光客でいっぱいです。写真のようなレストラン&お土産屋さん通りを抜けるとビーチと有名なエトルタの崖があります。

ルアーブルからエトルタへの行き方

ルアーブルのSNCFの駅を出て左手に壁沿いにそって歩いて行くとバス乗り場があります。ここで13番のバスに乗って行きました。バスの時間はSNCFのアプリで調べられます。13番は1時間ごとにあったし、他の番号のバスもエトルタに行くものはあるようです。バスで一応1時間の表記ですが、行きは1時間で着きましたが帰りは1時間半かかりました。また、行きについては発車時刻の直前に行くとたくさん人がいるので座れない可能性が高いです。1時間のバスの旅なので座れると嬉しいので、早めに行く方がいいかも。

チケットはバスの運転手さんから買えますが、わたしは初めてショートメールでバスのチケットを買ってみました。これ、パリでもできるんですがパリは普通のチケットより高くなるんですよね。ここのチケットは運転手さんから買ってもショートメールで買っても値段は変わらなかったし、バスの運転手さんが「フランスの携帯会社と契約している人はSMSでも買えるのでそれも使ってね~」と言っていたので素直にそうしてみた。「93333」という番号に「1H」とメッセージを送ると、自動で「何時から何時までの1時間使えるチケット発行」みたいなメッセージが帰ってくるので、万が一切符確認の人たちが来たらこれを見せればOKということです。毎月の携帯料金の支払いに切符代が加算されているという感じです。なのでフランスの携帯会社を使っていなければ使えない機能というわけです。1,80€とかだったかな?

エトルタ:美しい3つの断崖のアーチ

先ほどの写真の街並みを抜けてビーチに出ると左手に写真のPorte d’Aval、右手にPorte d’Amont(写真撮ってないことに今気づいた…)が見えます。視界一杯の海と両側の美しい断崖は素晴らしかったです。最初の印象がすごかった!

左手と右手に断崖があるわけですが、そのどちらにも上ることができます。ただし普通にハアハアいうような上りですので覚悟の上で!

3つ目のこのアーチManneporteは左手の断崖の方に上らないと見えません。

こんな感じで岩の方に行くこともできます。

街とビーチが一望できます。奥に見えるのが右手のアーチのPorte d’Amontです。上りが結構つらいですが、逆にこれを上らないとほとんどすることがないので、頑張って上りたいところです。笑

エトルタ:その他

観光地ではありますが、観光できる施設は本当にないので、2つの崖を上ってピクニックをしたり小石のビーチでゆっくりしたりするのが良い過ごし方なんだと思います。わたしは10時について、13時半くらいにはもう時間を持て余しました。一人だとね、ゆっくり話したりご飯を食べたりということがないのでそのせいもあるんですが。

右手の崖にチャペルがありますが完全に改修中か何かで見学できず。

ならば!と思って行った街中にあるノートルダム教会も改修中でした。

それ以外の観光地で言うとこちらのルパン荘。ルパンの作者モーリスルブランのかつての家で、博物館となっています。ルパンにもモーリスルブランにも詳しくないので行っていません。

ルアーブル・オンフルール・エトルタ旅の旅程

オンフルールはと~~~~っても良い街だったので別記事であげます。3都市を回った旅程を記しておきます。2泊3日でした。

1日目はサンラザール駅を9時40分頃出て、ルアーブルに12時着。チェックインが15時で、宿がairbnbだったので荷物だけ預ける、ということもできず、重い荷物(PCも持ってきていたので)を持ったまま3時間観光しました。後述しますがルアーブルの駅に荷物預け所がないのがちょっとネックです。

2日目は9時前にルアーブルを出てオンフルールへ行き、帰りはこの日の夕方16時過ぎにルアーブルに戻りました。これはオンフルールの記事で書きますがとにかくバスの本数が少なくってかなり不便です。TERでも行けるはずなのでそうした方がいいかも。

3日目は9時にルアーブルを出て10時過ぎにエトルタへ。airbnbをチェックアウトする日だったのでやっぱり荷物に困りました。ルアーブルの駅に何かあればそこへ預けられたのですが…ただ「Consigne Bagage Étretat」などと検索するとエトルタ(ルアーブルでもいいんですが)で荷物が預けられる場所が出てきます。わたしはBounceというサイトを使ってエトルタの中にあるカジノの受付に荷物を預けるサービスを利用しました。6€ほどです。エトルタの崖を荷物を持って上がるのは良い考えではないので、同じように荷物を持ってエトルタに行かなければ、という場合はこういう荷物預り所を利用するのもアリかと。オンラインで予約・支払いができました。ルアーブルにも同じような預り所はあったのですが、いっぱいだったのか土曜でやってなかったのか?利用できずでエトルタで予約しました。

14時半にエトルタを出るバスに乗りました。ちなみにすることなくて14時にはバス停で待機してた。笑 15時半ルアーブル着の予定が16時頃になっていました。パリへ帰る電車は17時だったので余裕でしたが。エトルタはそこまで時間がいらなかったかなと思います。

ルアーブルもエトルタも観光だけで言うと多少時間は持て余しましたが、だからと言って1泊で3都市っていうのはしんどいかも。ちょうどよい日程だったとは思います。では次はオンフルールについて!

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