フランス北部旅:ロワールの古城めぐり

観光
観光

ロワールの古城をめぐってきました!今回はトゥールから少し行ったところにある友人の家に共通の友人と滞在し、車でまわっています。丸2日で5つのお城に行ってきました!

Château d’Amboise

アンボワーズ城はシャルル7世の時代・15世紀からフランソワ一世の時代・16世紀頃までの時代にいくつかのフランス王族によって住まれたお城です。本来はもーっと大きかったのですが、フランス革命後に大部分が取り壊されたそう。見どころとしてはダヴィンチが埋葬されたチャペルがあります。また、今回紹介する他のお城と違って街の中にあり、そして高台にあります。なので上から街が見渡せて景色が綺麗です。

左の川はロワール川

お城の中は正直どのお城もおんなじような感じではあると思います。あんまり中の写真撮ってなかった。

ダヴィンチが埋葬されていますが、そんなダヴィンチをフランスに呼んだのはフランソワ一世です。彼もこのお城に滞在したため、彼のシンボルであるサラマンダーがお城の各所に見られます。

ダヴィンチのお墓はこちら。

世界でも類を見ないイタリアの大天才がフランスのこんななんてことなさそうなお城にいるなんて、変な感じですよねえ。彼はアンボワーズ城からほど遠くないお城で最期の3年を過ごしました。そちらにも訪れることができます。

ダヴィンチを看取るフランソワ一世の絵。ですが、実際は彼が看取った事実はないとか

またお城の中はクリスマスの準備で忙しそうでした。

クリスマスには少し早すぎた?(11月20日前後)ようですが、もう少し後に来ればクリスマス仕様に飾られたお城が楽しめると思います。

チャペルにはクレッシュも

5つのお城を見た中で唯一晴天の中で見られたお城だったので、天気のおかげもあってめちゃめちゃ良い印象でした。お庭も大きすぎないのでお散歩しやすく、高台なので景色もきれいで、街の中なので観光もしやすいと思います。おすすめ!

Château de Chenonceau

友人に「どのお城行きたい?」と訊かれて「ここは絶対!」と言っていた2つのお城の1つがこちらのシュノンソー城。やっぱり有名だし、この川の上にかかっているのが特別なので是非行きたかったところです。ちなみにこの川はロワール川ではなくシェール川です。

シュノンソーはアンリ2世(フランソワ1世の息子)が妾のディアーヌに贈ったお城です。しかしアンリ2世の死後、妻のカトリーヌドメディシスがこのお城をディアーヌから取り上げ自分で住むことにしました。ちなみに追い出されたディアーヌはこの後紹介するショモン城に住むことになります。

アンリ2世のHとカトリーヌのCをシャネルみたいにしたものを重ねたシンボルですが、妾のディアーヌのDとHが重なっているようにも見える…というシンボルです。ちなみにこれはサンドゥニ大聖堂のアンリ2世とカトリーヌのお墓にもありました。

内装はまあお城の内装って感じでした。

お城の中に生花の装飾がたくさんあって、これがとっても素敵でした。ちゃんと生花だし、センスもよくって見ごたえがありました。なかなか生花を飾っているところってないのでとってもよかったです。

お庭は全部は回りませんでしたが、こんな感じで可愛らしいところもあって素敵でした。ただ好みの問題ですが、アンボワーズ城の方が好きだなあと思いました。シュノンソーもきれいだったけどね!これで1日目は終わり。

Château de Chambord

2日目の午前中は雪でした。雪の中のロワールの古城、とってもロマンチック!絶対行きたかったお城の2つの内のもう1つ、シャンボール城ですがとってもとってもとってもきれいでめちゃめちゃ感動しました!5つのお城の中でダントツで綺麗なお城だったし、フランスで見た建物の中で一番綺麗でした。ということは人生で一番綺麗だったかも…?雪の美しさを差し引いても、本当に本当にきれいでした。これは是非生で見てほしい。

ただ結構な雪で風もあってめちゃくちゃ寒かったので、全然お庭を周ることはできませんでした。夏のお天気の良い日にお庭を周りながらいろんな角度で見たかった!またいつかの春夏に必ず訪れたいです。

シャンボール城はフランソワ1世のために建てられたお城なので、お城のいたるところにFやらサラマンダーやらがあります。

お城の中はシュノンソーとかヴェルサイユ的な感じ。こちらもクリスマスのデコレーションが設置されている途中でした。そして部屋がめちゃめちゃあって、ゆっくり巡ると結構時間がかかります。でもどのお部屋も面白くて、ミニミュゼみたいなのもあったので時間を取っていってみてほしいです。

お城も広いですがお庭も広い。らしい。本当はお城のテラスにも出られてお庭を見渡せるらしいのですが、雪のせいで立ち入り禁止でした。

この二重らせん階段が有名みたいですが、そんなことよりお城の外観が大変美しいので、私的にはこちらはそれほどでした。笑

Château de Cheverny

「タンタンのお城」として有名なシュベルニー城です。タンタンの漫画の中に出てくるムーランサール城というお城がこのお城をモデルに描かれたそうで、お城の敷地内でタンタンの展示をやっていたり、お城を出たところすぐにタンタンショップがあったりします。

こちらのお城の面白いところは、ユロー一族という貴族が所有しているお城で、今もなお一族が住んでいるという点です。ユローさんのおうちにお邪魔しているというわけです。もちろん一般公開部分と居住部分は分かれているので、実際の生活の様子が見られるわけではなく、公開するために用意されたお部屋を訪れることになります。

ここでもクリスマスのデコレーションが始まっていました。他のロワールのお城に比べて調度品などがたくさんそろっているのでも有名だそうです。

冬という季節に加え、雪の降るほど寒い日だったのでお庭のお散歩はほぼせず。ということでお城自体は1時間もかからず見終えました。タンタンショップでフランス人の友人たちが盛り上がっていて楽しそうでした。

Château de Chaumont

シュベルニーが案外早く終わったのでもう1つ行けるね、と行ったのがこちらのショーモン城。先述のカトリーヌドメディシスが夫の妾にシュノンソー城の代わりに与えたお城です。個人的にはシュノンソーより大きいし全然こっちの方がいいやん!となりました。笑

このお城は現代アートの展示に力を入れているようで、お城の要所要所に展示がありました。

チャペルがなんかすごいことになっていました。

中庭からはロワール川が一望できます。天気が良かったらもっときれいだったんだろうな…!このお城も例に漏れずお庭は広いようでしたが、ほとんど見ていません。

「ホグワーツや~♡」ってなったところ

ロワール城めぐりをしてみて

まず思ったのはやっぱり天気の良い気持ちの良い日に来たい!ということでした。ただ夏のバカンスシーズンは、特に人気のシャンボール城などは中に入るのに長蛇の列ができたりするようなので、5~7月ぐらいの時期がよさそうかなあと。そして何より車じゃなかったらめっちゃ大変そう、というのも感じました。今回は友人が運転してくれる車で周れたので、1日に3個行けたりしましたが、公共交通機関を使うとそんな上手くは行かないのだろうなと思うので、旅行者はレンタカーが絶対良いと思います。シャンボールのみ駐車場が有料でしたが(フランス人が「ありえへん!」と怒っていた)、それ以外は駐車場は無料です。そして、1つ1つのお城の入場料が高い!とも思いました。大人料金が大体15ユーロ前後です。まあこんなもんなのかな。オルセーの入場料と同じくらいですね。二条城は1,300円=8ユーロなので倍か…と思わなくもないですが。笑

個人的なおすすめ度

完全にわたしの趣味ですが、一番よかったのはダントツ!シャンボール城でした。これは文句なしです。頭2つぐらい飛びぬけて美しかった。次点でアンボワーズ城が結構好きでした。お城からの景色が綺麗なのと、お城の外観もわたしは好きでした。あとアンボワーズ城だけHistopadというガイドタブレットが無料で借りられました。シャンボールとかは有料だった。3位以降はいい意味でトントンでした。ただしどこもお庭を見られていないので、お庭を見るとまた印象は違っただろうなとも思います。

フランス人の友人宅での滞在

おまけに少し友人宅滞在時のお話。ロワールに住んでいる友人の家に、ラロシェルの北ぐらいに住んでいる友人とわたしが2人で現地集合で訪れた感じです。2人とも学生時代からなので10年以上前からの友達で、2人とも南仏に住んでいましたが今は北部にいます。友人のお宅には彼のパートナーと、ず~~っと「mamman… mamman…」とママに引っ付いている5歳になる男の子と、赤ちゃんみたいな顔をした老猫がいました。

C’est un bébé ?と訊いたらNooonと言われた。10歳以上らしいです

夜に着いたのでその日の晩ご飯はapéro=食事というよりおつまみみたいなのをお酒を飲みながら食べてとにかくお話するフランス人的食事を。

ポテチとかパテアンクルートとか友人のお父さんが作ったソーシーソンとか。この後も色々出してくれました。わたしはお酒飲みたくなかったので手前のオレンジジュース。

家主ではないほうの友人がパン職人で、前に食べさせてもらったこのpréfouというパンがめ~~っちゃ美味しくて気に入ったので「また持ってきて!」とお願いして持ってきてもらいました。バゲットの中ににんにくとバターを混ぜたものを塗ってオーブンで焼いてるだけなのですが、にんにくたっぷりでバターがぼとっと零れるくらいたっぷりでとっても美味しい。今回フランスで食べたものの美味しかったものベスト5に入るぐらい気に入ってます。préfouはこの友人の住んでいるヴァンデ県のものなんだとか。友人は2人とも学生の時日本語を習っていて、このパン屋さんの友人が日本でパン屋さんを開くのもいいかも、と思っているので「préfouも日本で売れるかな」「確かにシンプルやし日本でも作りやすそうやな」「いやでもバター高いで」「しかもこんなんお昼に食べてみ、にんにく臭くて喋られへんで」などなど話していました。

最後の日の夜はラクレットをしました。最高!フランス料理で一番好き!じゃがいももシャルキュトリーもめちゃめちゃありますが、大人4人、もちろん食べきれるはずもなく。

こんな感じでじゃがいもに温めたラクレットチーズをとろんとかけてハムなどと一緒にいただきます。お腹いっぱいで全然食べられなかったのが無念。

わたしが寝させてもらった寝室になんと日本語のNANAが全巻並べてあり、「こんなの読まずには帰れない」と、3泊なので22巻÷3晩で1日7巻を1時半ぐらいまで読んで読み切ってからパリに戻りました。学生ぶりに読みましたが、大人になって読むとまた違ってよいですね。

ちなみに3人で住んでいる家ですが、友人とパートナーの寝室と子供の寝室の他に2部屋あって、そこにそれぞれパン屋さんの友人とわたしが寝ていました。ゲストルームが2つあるって、フランスらしいです。こんかいのワーホリ滞在で3人の友人の家に泊まらせてもらいましたが(2人は一軒家、1人はアパート)、誰の家にもゲストルームがあって私が寝る用の一人部屋がありました。もちろん必ず、というわけではないですが珍しくもないという感じですね。

おうちの窓から。友人にも会えて、ロワールのお城も巡れて、よい旅でした!

コメント

タイトルとURLをコピーしました