わたしから見るフランス人ってこんな人たち

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フランス人ってこんな人たちだったよなあ~と改めて思ったエピソードです。もちろん主語がとっても大きいので、すべてのフランス人がこうなわけではありませんヨ。それから便宜上ここではわたしがフランスで出会った、フランス語をネイティブレベルで話す人を「フランス人」と勝手に決めつけています。もちろんフランスに住んでいるベルギー人やカナダ人の、フランス語ネイティブでありながらフランス人じゃない人もいるでしょうし、フランス語がネイティブレベルのイタリア人やスペイン人もいるかもしれませんが、そうである確率が極端に低いと思って、とりあえず「フランス人」としています。

挨拶が本当に大事なフランス人

ディズニーランドのショップにて

これ、前にもどこか違う場所で見たことがあるエピソードです。ディズニーランドの外にある大きなショップにて(ディズニー経営のオフィシャルショップ)、外国人(フランス人でないという意味です)の女性があるキャストに「~ってどこにあるの?」と英語で声をかけました。するとそのキャストは女性に「Hi.」と言います。その後キャストの返事がないので女性がもう一度同じ質問をするとキャストはまたしても「Hi.」とだけ。困惑する女性に「Hi.」と強く繰り返すキャストは「質問をする前にまずは挨拶をしろ」ということを伝えていて、なんとなく察した女性がやっと「Hi.」と言うことで質問が受け付けられました笑 フランス人は挨拶にうるさい!と言われることがありますが、その最たる例だなと思います。ディズニーランドで、外国人にそんな風に接さなくったって…とは思った。ただ、本当に本当に挨拶をすることはフランス人にとっては日本人の思う以上に大事なのだなと思います。

SNSで

これはディズニーランドの年パス保持者用の情報が共有されているFacebookのページでの話なんですが、似たような話で、「~かどうかって知ってますか?」という質問が一文だけフランス語で投稿されていました。そこに「まずはBonjourとMerciを言えるようになりましょうね」みたいなコメントがついていました。更にその人に対して「この人は見たところドイツ人みたいだし、フランス語が母語じゃない人が頑張って書いたわけだからそれくらい許してあげようよ」「たとえ母語じゃなくたってドイツ語にもBonjourやMerciがあるわけだから訳す段階でそれを入れていないことが問題」「いやでも」「だめだおかしい」みたいな第三者同士の応酬がず~~~っと続いていて、なぜこの人たちはこんなことにこんな時間を…と思わずにはいられませんでした。確かにフランス人なら「Bonjour. ~かどうかって知ってる? Merci !」という書き方をする人が大半だろうなと思います。かと言ってそうしていない人に突っかかり続けるこのフランス人も面白いなと思いました。

ルーブルのガイドツアーで

こちらの記事で詳しく書いていますが、ルーブルのガイドツアーに参加すると会議室みたいなところで時間になるまで待機し、時間にガイドさんがやってきてツアーがスタートします。わたしは2度一番乗りで会議室みたいな部屋に入って他の参加者とガイドを待っていたのですが、か!な!ら!ず!部屋に入ってくるフランス人は必ず!「Bonjour」と挨拶して入ってきました。ガイドさんがいてガイドさんに挨拶するならまだ分かるのですが(服屋さんに入って店員さんと目を合わせてBonjourと挨拶する感じに近いかなと)、部屋で待機している人たちに対して挨拶するの、日本だったらあんまりないんじゃないかなあと思って、そんなフランス人の挨拶文化が可愛らしくってついつい笑ってしまいました。フランス人のすごく好きなところ!

TGVで

同じくフランス人だなあとついついニコニコになってしまったのが、TGVで席に座っていると、あとから来た隣の席の人が座る前に「Bonjour」と挨拶してくれるところ。別に目を合わせたわけでもないし、その後話すわけでもないのですが、座るときに一言言うのが律儀というか、素敵だなあと思います。全員というわけでもないですが。

オリンピックの時にツイッターで「パリの人はアジア人差別をして注文を取りに来てくれない」的な感じの、パリジャンのアジア人差別について色々語られていましたが、個人的には最初に「ボンジュールムシュー」とフランス語で話しかけるかどうかがとっても大きな違いを生むのではないかなと思いました。その国に行ったらその国の文化に従うように、言葉もその国の言葉を使うのが礼儀で、でももちろん可能な範囲は限られるから、できる限り努力をしてから英語に切り替えるのがこの国の礼儀正しさだと思ってもいいのかなと思います。

みんな友達なフランス人

友達に誘われたバーにて

以前インスタでも投稿しましたが。パリでないところに住んでいるわたしの友人のVくんがパリに来るというので、会おうという約束をしていました。日本ならもちろん二人で会うところですが、予想した通り、当日予告なくVくんは「友達とパリ向かってるよ~」と連絡をくれました。ここまでは全然予想通りです。会う時もVくんの友だちが来るんだろうなあと思いました。約束の場所に行くとVくんの友人Gくんがいたのでご挨拶。その後Vくんがわたしに「上にGの友だち(複数)がいるから行こう」と言うわけです。上にいくとGくんの友だちのACさんとACさんの妹Mさんがいました。この時点で我々は5人、そのうちわたしは1人のことしか知りません(Vくん)。そしてVくんとGくんが何の友達なのか、GくんとACさんが何の友達なのか、VくんとACさんは会ったことがあるのか、何も分かりません。そして最終的にGくんが「妹が近くにいるって言うから呼んだ」と言ってGくんの妹Eさんも加わりました。

誰と誰が面識があるのかなども分からないままなのも日本人のわたし的には変だし、知らない人が来たら「学生?それとも仕事してるの?」などある程度プロフィールを聞いたりするかなと思うのにそれもないし、ただただいろんな話をそれでもし続けているのがフランス人らしいなあと思いました。

ちなみにこうやってフランス人が束になると話すのはなかなか難しいので(フランス人、ノンストップでしゃべり続けるので)、わたしはそういう時はニコニコ聞くに徹します。笑 みなさん優しく「大丈夫?うちら喋るの早すぎない?」など聞いてくれましたが、早さは大丈夫でもバー(というか日本語だとパブとかに近いかな?)とかだと周りの声や音楽でうるさいので、そうやって聞こえる音量が極端に下がると聞き取りが難しくなって、どちらかというとそれが問題でした。毎日これは絶対嫌だけど、たまにならまあいいかという場でした。笑

気軽に褒めてくれるフランス人

やっぱり日本人より気軽に声をかける人たちかなと思うので、その分ふとした時に褒めてくれる人が多かったです。日本でもお洋服屋さんでの接客のときに「ネイル可愛いですね~」「そのスカートどこのですか?」とかわたしも言うし店員さんも言ってくれたりしますが、フランスだともっと突拍子もないタイミングのことが多かったです。

カルフールで買い物中、わたしの2倍は生きているであろうマダムがすたすたこっちに来て「あなたのスカート素敵ね、どこで買ったの?」と声をかけられました。「ありがとう、日本ですよ」と言うと「じゃあ買えないわね…いやでも素敵よ」と言って去って行ったり、別のスーパーで買い物してたらすれ違った店員さんが「Très jolie robe !!(とっても素敵なワンピース!)」とだけ言って去って行ったり。笑

あと男性も褒めてくれることがあるのは日本じゃあんまないかなと思います。サラッと褒めてサッといなくなる感じがスマートで良いです。コンサートの会場のスタッフのお兄さんに席を案内してもらったあと「マダム、スカート素敵ですね」と言ってもらえたり、あとルーブル美術館で普通に絵画を見ていたら後ろから「服装素敵ですね」と声をかけられたこともありました。まさか絵を見てる時に声かけられるとは思ってないからめっちゃびっくりしたけど、「ありがとう」と言うと「あ、フランス語分かるんだね。パリに住んでるの?」と訊かれ、そうだと答えたら「そうなんだ、Bonne visite !」と颯爽と去って言ったおじさんもいました。

子供みたいなフランス人

ディズニーランドにて

何度遭遇したか分からない話。ディズニーランドでグリーティング施設に並んでいると前や後ろに並ぶフランス人の「ハア~~~。まだかよ?前に5組しかいないし大丈夫ってお前が言うから並んだのにもう1時間も待ってるとかありえないだろ」とか「こんなに待つなんておかしい。知ってたら並ばなかったのに。午後の予定が台無しよ。信じられない」とか、なんかもうとにかく「ソレ、言っても雰囲気悪くなるだけじゃない!?!?」というようなことを恋人たちや夫婦などのカップルが相手にうだうだ文句を言う場面を何度も盗み聞きしました。笑 確かにディズニーランドのグリーティング施設はなぜか待ち時間表記がなかったり、表示されている待ち時間より1.5倍並ばなければいけなかったりと文句を言いたくなる気持ちも分かるのですが、もうちょっと言い方とかあるやん?と思わずにはいられない文句のタレっぷりで、しかもそれをため息と交互に結構だらだらと続けるので、ちょっと黙れよ!という気分になります。子供がそんな態度を取るのは分かりますが、逆に文句を言い続ける子供には遭遇したことがなくて、そういう子供っぽい言動をとる大人ばっかり見ます。

パン屋さんにて

パン屋さんで並んでいると前のお客さんとパン屋さんのマダムが知り合いなのか世間話を楽しそうにしていて、もちろんそれぐらい待たなければいけない文化の世界ですので、大人しく後ろに並んで待っています。お話を終えて「Au revoir ! Bon week-end !(ニコニコ)」とお互い声をかけあってお客さんが出ていき、わたしの番になった途端パン屋のマダムの顔がスッと真顔に戻り「Oui ?(何にすんねん)」ぐらいのチョーそっけない態度になりました。こういうのを経験すると「アジア人差別された」と思う人も少なくないだろうなと思います。実際このマダムが「アジア人だ…」と思ってそんな冷たい態度をとったかどうかは誰にも分かりませんが、必ずしもそうではないんじゃないかなと思います。この人にはわたしにニコニコする意味も必要性もないのでニコニコしないだけなんじゃないかなと。いや接客業なので意味も必要性も大アリだと思うのですが、この人にはそうではないのでしょう…笑 別にニコニコもしなくてもいいけど普通に「Bonjour madame」ぐらい言えばいいのに、嫌いな女子に冷たい態度をとる中学生女子みたいな、子供かよと思ったエピソードでした。

列に並べないフランス人

パンテオンにて

パンテオンに入場するのに少し列ができていて、それに並んでいた時のこと。後ろにフランス人のお姉ちゃんが2人いたのですが、気づけば1人がわたしの横に並んでいました。そんな彼女は気付けばわたしの前に行き、更にはわたしの前にいたマダムの前にまで行っていました。彼女の友達はわたしの後ろにきちんと並んでいて、前にいる彼女は後ろの友達に「Je suis là ! Viens !(ここだよ!おいでよ!)」と声をかけていて、後ろのお姉ちゃんはちょっとばつが悪そうに「Oui oui…」と答えていました。例えば数量限定で超人気のクロワッサンの列に並んでいるときに抜かされるなら、百歩譲って、理解はできないけどそういう人がいるのも分かるのですが、パンテオンに入るのに人を抜かしていくのが本当に理解できなくて、待てば絶対に入れるのに!!!と思わずにはいられませんでした。悪気があるのかないのか。この女の子はかなり特殊な例だとは思うのですが、本当に意味が分からなかったエピソードです。

ディズニーランドにて

こちらも本当に意味不明だったエピソードなのですが、ディズニーランドでキャラクターとグリーティングする列に並んでいた時のこと。ロープや柵で列が形成されるほど人が並ぶところじゃないので、本当に人がただ並んでいるだけの列があるところなのですが、そこの最後尾に並んでいると近くのベンチ的なところに座っているマダムに「Madame ! Madame !」と声をかけられ、何かと思うと「わたしあなたの後ろにいるから」と言うのです。どうやら並びたくないのでベンチに座りながら「わたしの後ろ」という場所を確保しようという魂胆で、それは分かったのですが、だからと言ってわたしにどうしろと!?という話で、わたしの後ろに人が並んできたときにわたしがわざわざ「実はあそこに座っているマダムがわたしの後ろに並んでいる、ということになっていて…」と説明してやる義理は一切ないわけなので、「知らんがな」と思いながらOKと適当に返事をしていました。笑 もちろんその後わたしの後ろには人が並び出し、しばらくして、私のまわりを子供たちがうろちょろし始めたので、わたしは先ほどのマダムの子供たちだろうなと理解し、彼らがしれ~~~~っとわたしの後ろに横入りしたのを確認しました。わたしの後ろにきちんと並んでいた人たちはフランス語を話す人たちではなかったようで、「横入りされた…?」という雰囲気ではあったものの、何も言っていませんでした。わたし的にはマダムと後ろの人で話をつけてくれ、マダムがわたしに「あなたの後ろに並ぶって言ったよね?」的に証言を求めてきたらOuiと言うぐらいならしてやろうと思っていたら、先ほどのマダムより若いマダムがやってきて何やら後ろの人たちと話していました。話はついたみたいだったので、「すごいことするなあ~後ろの人たちかわいそうだな~」と思っていたら、なんと先ほど話しかけてきたマダムが子供たちとやってきてわたしにニコと軽く笑いかけながらわたしの後ろに並び始めました。最初に列に入ってきた子供たちと若いマダムとは別のグループだったわけです。私の後ろにきちんと並んでいた人たちはなぜか2グループにも横入りされる結果となり、大変かわいそうでした。私に何ができたんだ…と思いつつ、マダムが疲れて並びたくないならせめて元気そうな子供たちに並ばせとけよ!と思ったエピソードでした。

わたし、フランスで一番嫌いなの、この「列を作れる人が日本より極端に少ない」というところかもと思います。

何プッシュするねんというフランス人

香水屋さんのNocibéでお買い物をすると(お化粧品も売っているので香水じゃない買い物でもいいんですが)、運がよければレジのマダムが「ほかにお客さん誰もいないしparfumerしてあげようか?」と香水をつけてあげるよと提案してくれます。じゃあぜひ、とお願いすると「どれがいい?」と聞いてくれるので好きなものを選ぶと直接つけてくれるのですが、その時のマダムが「プシップシップシップシップシッ」と本気で5プッシュぐらい首元にしてきて、家に帰る頃には匂いで酔いそうになっていました。すごい、5プッシュは強すぎる…

ということがあったので、また別の機会にNocibéでお買い物してレジのお姉さんが「parfumerしてあげるよ」と言ってくれたとき、「お願いします、でも前お願いしたら5回ぐらいプシッされて私にはちょっと強すぎたから少しでお願い」と言うとお姉さんは笑って「Oui c’est vrai qu’on est généreux pour les parfums」(確かにわたしたちフランス人は香水は惜しみなくつけるね)と言って2プッシュかけてくれました。わたしだったら1プッシュかけて、「どうする?もう1プッシュいっとく?」とか聞くだろうなと思ったので、お姉さん的には「前回つけられすぎた」と言われても2プッシュは最低ラインなんだろうなあと思ったエピソード。

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