パリ観光きろく:Basilique de Saint-Denis

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厳密に言うとパリではありませんが、パリ北部、治安の悪いと言われるサンドゥニという街にある、宗教的にも歴史的にも大変重要なサンドゥニ大聖堂に行ってきました。

サンドゥニ大聖堂

なぜこの教会が重要かと言えば、歴代の国王が眠っている場所だからです。フランク王国の最初の王、クロヴィスに始まり、ルイ16世の弟のルイ18世までのほとんどが埋葬されている場所です。

治安的に行っても安全なのか?

パリの北にあるサンドゥニという街は全然治安がよろしくないことで有名です。大聖堂の名前で調べて行った人の感想を見てみてもなんだか十分注意して歩くようにとか書いてあって少しビビります。が、女一人、日曜のお昼間に行きましたが普段パリを歩く時よりちょっと身構えたぐらいで特にこわいことは何もなかったです。

というのも、Basilique de Saint-Denisという地下鉄の駅を降りると歩いて2分もかからないくらいで大聖堂に着きます。途中にはカフェのテラス席も出ていて、普通に住人が日曜の午後を過ごしている風景でした。オリンピック期間だったからか?駅や街には警察もちらっと見られました。駅から本当に近いし、大聖堂に入れば安心だし、わたしは全然こわくなかったです。もちろん観光客っぽい雰囲気を出して歩かない方がいいと思いますが、それはパリの中でも同じだし、ぷらぷら歩き回らなければ大丈夫だと思います。

大聖堂とステンドグラス

大聖堂に普通に入る分には他の教会と同じく入場料はいりません。サンドゥニ、つまり聖ドゥニという聖人はパリの守護聖人の一人です。もう一人はサント・ジュヌヴィエーブ。サンドゥニは多くの人をキリスト教に改宗したことによりモンマルトルの丘で斬首刑に処されます。モンマルトルの名はMont des Martyrs=殉教者の丘という名前から来ていますが、殉教者とはこのサンドゥニのことであるわけです。サンドゥニは首を切り落とされますが、その首を拾い上げ、説教をしながらモンマルトルから今のサンドゥニ大聖堂のある場所まで歩いたと言われています。その場所に教会が建てられ、それがサンドゥニ大聖堂の元となりました。Google mapによると所要時間は1時間半らしいです。首を切られていなくてもちょっと疲れる距離ですね。

クロヴィスの曾々々孫ぐらいのダゴベルト一世が7世紀にそこに修道院を設立し、その後12世紀にシュジェールという人物が修道院の院長となり、この修道院を大聖堂へと立て直すことにします。なので12世紀の建物ですね。

ステンドグラスがたくさんあってそれがとにかく美しいのですが、これは19世紀に修復されたものです。当時のものはほとんど残っていないそうですが、美しいことに変わりはないです。この写真のようによく見るとナポレオンとかがいたりして面白いです。笑 大聖堂として、単純に大聖堂自体が美しかったので、ついでに周りの観光ができないという点が残念ですが、パリ何回目かの人はぜひ行ってみてもと思います。

地下礼拝堂のガイドツアー

奥がクロヴィス、手前がクロヴィスの息子キルデベルト1世のお墓。キルデベルト1世はサンジェルマンデプレ修道院を作らせた人

王のお墓の並ぶ場所に入るには入場料が必要です。大人は11€ですが、Passion Monumentのカードを買っていたのでわたしは無料で入場しました。これのいいところは疲れたからまた今度来ようっと、ができるところですね。加えてわたしはガイドツアーも予約しました。サンドゥニ大聖堂ではVisite commentéeという無料のガイドツアーとVisite conférenceという有料のガイドツアーがあります。わたしが参加したのは後者のガイドツアーで、大人一人18,50€とガイドツアーにしてはかなりお高めでした。もちろんガイドツアーなしでも見学可能です。オーディオガイドもあります。

ガイドツアーの感想から先に言うと、ほぼ2時間がっつり話が聞けましたが、個人的にはぼちぼちと言う感じでした。どうしても「このフィリップ何世は何々をして…」とか「シャルル何世がどうで…」とか王たちの話が多くなるので、かなり歴史のお勉強感が強いです。最近フランスの歴史の基本をひとりで勉強しているので、ふんふんと分かる部分もありながら、とにかく情報量が多くてちょっと疲れました。あと人数が30人くらいいて、わたしが今まで参加したガイドツアーの中でもダントツに人が多かった気がするので、その分見にくかったり聞こえにくかったりということもあったり。ただ、ガイドツアーでないと入れないお部屋に入れてもらえたのは良かったです。特別興味深いお部屋かと言うとそんなこともなかったですが。笑 値段の割には…な満足度だったのでまた今度無料のVisite commentéeでも聞きに行ってみようかなと思ったり。

王たちのお墓

いろんな人のお墓がありますが、実際中がどうなっているかはよく分からないそうです。特にブルボン王朝の人々はフランス革命後にお墓を荒らされたりしたので、何もなかったりします。

こちらはルイ16世とマリーアントワネットの像。彼らのお墓は地下のクリプトにあります。

アンリ2世とカトリーヌドメディシス。

こちらはフランソワ1世のお墓。

そしてこちらはフランソワ1世の心臓が入っている(とされている)もの。

とまあこんな感じでたくさんのお墓があります。本当にた~~くさんあります。なかなか見ごたえがあるし、やっぱりフランスでもこんな場所はここしかないので、一度行ってみても良いのかなあと思います。王様についてちょっとでも詳しくなってから行く方が楽しいとは思います。笑 でも、先述の通り、そうでなくても大聖堂がとってもきれいですので、機会があればぜひ!

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