なぜtrès délicieuxと言えないの?

文法
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レッスンをしていると、”C’était très délicieux !”というフレーズが使われることがたまにあります。”C’était très bon !”を知った後、英語の「delicious」に相当する「délicieux」があることを学べば、très délicieuxと言いたくなるのは全く自然のことだと思いますが、残念ながらこれはフランス語として言うことができないフレーズなのです。なぜなのか?を一緒に見ていきましょう!

「最上級」の意味を含む形容詞

なぜtrès délicieuxがダメかというと、délicieuxがすでに「très」の意味を含んだ形容詞だからです。頭痛が痛いに近いと言いますか、trèsの意味が入った単語にtrèsを付けるのはよくないね、ということでdélicieuxにはtrèsがつけられません。

みなさんは”Très magnifique !”というフレーズを聞いたことがありますか?少なくともネイティブの口からはないのではないかと思います。なぜならmagnifiqueもdélicieuxと同じくtrèsを伴うことのできない形容詞だからです。magnifiqueがすでに「とても美しい」という形容詞であるからです。

同じような形容詞は実は結構あって、「素晴らしい」を表すformidable, excellent, extraordinaire, fantastique, sublime, superbeなども同様の理由でtrèsを伴えません。また「完璧」を表すparfaitも、「完璧」にちょっと完璧、まあまあ完璧、などの度合いは定義から言うとないはずなのでtrèsが使えません。同じような理由でabsolu(絶対の)とかexcessif(過度の)とかincroyable(信じられない)とかも同様の形容詞になります。あと、身近な形容詞でいうとdésolé(申し訳なく思う)も同じです。ということで、実はtrèsを使えない形容詞には結構色々あるのです。

trèsの代わりに使えるもの

trèsがダメだからといって、なんでもダメというわけではなく、実はvraimentとかabsolument, complètementなどと一緒に使うことは可能です!”Je suis vraiment désolé…”というフレーズ、聞いたことあるのではないでしょうか?

ということで、「とってもおいしかった!」と言いたいときは

  • C’était très bon !
  • C’était vraiment bon !
  • C’était délixieux !
  • C’était vraiment délicieux !

などと言うようにしましょう!

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