フランス西部旅:Bordeaux

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今回のワーホリ滞在の目的の一つが「フランス北部の街を知る」だったので北部の街をたくさん訪れていたのですが、ワーホリ最後の旅行ではボルドーに行ってきました。ちなみに私的にボルドーは南仏ではありません。南仏の中で一番北の大きい街はトゥールーズだと思っています。

Bordeaux基本情報

ボルドーまではパリから電車で2時間ほどです。行きはOUIGOで行ったので3時間ほどかかりました。クーポンを使って買ったので本当の値段が分からないのですが、往復100€いかないくらいだったと思います。(クーポンは乗ったTGVで遅延があった時にSNCFのサイトから申請したらもらえたやつ!) 今回ボルドーに行った目的は近くに住んでいる生徒さんにお会いしたかったから!ボルドーの街も訪れたことがなかったのでちょうどよかったです。

今回は1泊しました。駅の真裏にあるホテルを取ったのですが、駅からのアクセスは良いのですが、ボルドーは駅から中心地街までの距離が結構あるので(歩いて30分ほど)、中心街に取っても良かったなと思いました。その方が疲れたときとかにもホテル戻りやすそうだし。駅から中心街まではトラムかバスで移動可能です。ちなみに駅裏は表側と違って全然栄えてないです。だからと言って変な人がいるような感じでは全然なかったですが、慣れてないとちょっと人が少なくてちょっと怖く感じるかも?と思いました。

1日目:ボルドー街歩き

1日目はお昼頃に到着し、ボルドーの街歩きをしました。街の規模感的にはトゥールーズとモンプリエの間みたいな感じでした。トゥールーズは地下鉄も通っていてかなり大きい街ですが、ボルドーは地下鉄があるほど大きいわけではなく、ただモンプリエほど街がぎゅっとしていないかなというか。あと学生がたくさんいて賑わっていていいなあと思った!ホントか知りませんがウィキペディアには「ヨーロッパ最大の学生街」とも書かれていました。

生徒さんとその旦那さまと合流し、3人で歩きながらまずは観光案内所へ。フランス語のテキストとかってよく観光案内所のシチュエーションで作られている課があったりしますが、日本人にはあまりピンと来ないのではと個人的に思っています。わたしは知らない町に行ったら観光案内所に行って、地図をもらえますかとカウンターの方に尋ね、色々おすすめを地図を広げて説明してもらってから街を探索するのが好きです。フランスで街歩きするときは是非やってほしい!

ボルドーのオペラ座の前を通りつつ。普仏戦争でパリからボルドーに首都が一時的に移った際に議会としても用いられていたそうです。とっても立派なオペラ座。中も気になります。

お昼ご飯

お昼はPhilippe Etchebest(フィリップエチェベスト)というフランスでは超有名シェフが関わっている、お手軽にお肉が楽しめるお店です。わたしは鴨のマグレを頂きました。フィリップエチェベスト、日本では全然馴染みがないですが、フランスの番組『Cauchemar en cuisine』(キッチンでの悪夢)という番組で大暴れしている様がみんなに愛されているのです。(ダメダメなレストランにフィリップが訪れ、あり得ない味やあり得ないサービスを片っ端から指摘しそのレストランを良いものに変えていく、という番組) 学生時分にルームシェアをしている友人たちとこの番組を見ながら晩ご飯やテイクアウトしてきたマクドを食べたりしていたので思い出深いです。笑 フィリップ氏はこちら↓

水の鏡

閑話休題。お昼ご飯の後は水の鏡へ!ただし冬の間は水が張っていないとのこと……残念でした。夜もきれいなんだろうけど行けなかったし、水のある季節にまた来たい!

カンコンス広場

フランスで一番大きい広場だそうです。この広場では半分がサーカスの準備をしており、残りの半分でマルシェドノエルが行われていました。

ジロンド派のモニュメント。ルイ16世がギロチンに欠けられるかどうかという頃、フランスの政治を主導していたのは立憲君主制を求めるフイヤン派、国王の処刑には慎重なジロンド派、そして処刑を求める山岳派の3すくみでした。結局山岳派(ないしジャコバン派)が実権を握り、ロベスピエールが恐怖政治を始めますが、彼はとにかくいろんな人をギロチンにかけ、もちろんその中には対立派閥のジロンド派もいました。そんなジロンド派の人々のためのモニュメントですね。「なんでここに?」と思ったのですが、ジロンド派の名前はそもそもボルドーのあるジロンド県から来ているのです。ここ出身の人が多かったからなのかな。

サンルイデシャルトロン教会

カンコンス広場から北に少し行ったところにある教会です。ボルドーで必ず訪れるべき!という場所ではないかなと思いますが、とてもきれいな教会でした!

何よりクリスマス前だったので、ここで飾られていたcrèche=クレッシュ(クリスマスの飾り)がとっても素敵で印象的でした。今まで見たクレッシュの中でいちばんたくさん人がいて動きもあって面白かった!

ボルドー自然史博物館

生徒さんが撮ってくださった!

ピュブリック庭園の中にある自然史博物館。大きくはありませんが、いろんな動物のはく製が展示されていたり、様々な動物の食事の仕方が説明されていたり。この部屋だけでなく、あと2階あり、企画展もされていたり、なかなか面白かったです!ちなみにフランス語ではく製は”empaillage”といいます。

BAILLARDRANのカヌレ

ボルドーと言えばやはりカヌレ!ボルドーには代表的なカヌレ屋さんが2つあり、こちらの「BAILLARDRAN」「La Toque Cuivrée」があります。前者は特にあちこちにあって、赤い看板が目印です。次の日には後者のお店でもカヌレを買って食べ比べてみたのですが、わたしは後者のカヌレの方が好きでした。でも食べ比べるのは楽しいと思うので、是非どちらのお店でも買って食べてみると良いかも。

サンタンドレ大聖堂

カヌレ休憩の後、Mollatというフランスで2番目に歴史の長い本屋さんへ寄った後、サンタンドレ大聖堂へ!この教会、すごく構造が面白くて日中にも行ってみたくって次の日にも行ったのでその写真も交えて紹介です。

大体教会ってこのように十字架型というか、「十」という感じの2画目の方が長くて、2画目の下が入り口になっていますが、この教会は1画目の最初の点が入り口になっています。そんな教会今まで行ったことが無い気がする。ちなみに理由は、本来入り口であるべきところには昔城壁があったためだそうです。

あともう一つ変に感じるのが、こんなに大きい教会なのに、「十」の2画目部分の半分から下が3つに分かれていないところ。どういうことかと言うと、大体のそれなりに大きい教会って天井の高い真ん中とその両側に天井が少し低くなっていて柱で区切られている部分がありますが、それがないんです。

参考に、下のサンジェルマンデプレ教会の写真では3つに分かれているのが分かると思います。

サンジェルマンデプレ教会(パリ)

だからか分からないのですが、ものすごく大きく高く、特に高さがすごくあるように感じました。サンタンドレ教会は11世紀の終わりから16世紀にかけて作られたそうですが、わたしが中世のころのボルドー人だったら、この教会に入ったらその荘厳さで圧倒され、信仰してしまうだろうなと思わず想像してしまうインパクトでした。「今まで入ったどんな教会より天井が高いのでは!」と思って帰ってホテルで調べましたが全然そんなことなくてびっくりしました。ノートルダムの方が全然高かった。何のせいか分かりませんが、とにかく荘厳という言葉がぴったりの美しい教会でした。今まで行った教会の中でもかなり心に残った!

お昼はステンドグラスも見られるのが良いです。

外から見ても美しい!しかも入り口が普通と違う場所にあるため、他の教会は正面から見がちですが、この教会は側面からみられるので更に大きさを感じやすいと思う。ちなみに次の写真は所謂正面ですが、さっぱりしすぎです。笑

大鐘楼

1日目はボルドー観光地の一つ?鐘楼の下を通って夕食を調達して終わりました。この日に歩いたのはなんと3万歩!このワーホリ滞在10か月の中で一番歩いたのが2.8万歩だったので記録更新でした。やっぱり駅から街中が少し遠いので、バスやトラムを使う方が賢いかなと思いました。2日目に使ってみたのでその話はこの後。

2日目に見た昼間の大鐘楼

2日目

街歩きのためバス利用

10時頃にホテルをチェックアウトし、一人で街中へ。時間的にも余裕がそんなになかったので、バスに乗ってみました。バスの運転手さんにチケットをくださいと伝えると「次のバス停で運転手交代するからその後交代した運転手に頼んでくれる?」とのこと。「俺はもう休憩に行くから面倒なチケット業務は次のやつに頼んでくれ」ということなのかなと頭の中で翻訳し笑、とりあえず支払わずに席に座りました。また、ネットで1枚1,90€と見たので、2€硬貨を差し出しながらチケットを頼んだのですが「バスで買ったら2€じゃ足りないよ」とのことでした。機械で買うのと運転手から買うので値段が変わるやつですね。本当はバスに乗る前にアプリを入れてアプリで買おうかなとも思ったのですが、多分1度しか乗らないしアプリを入れるのもな…と面倒がって運転手さんから買おうとしたのです。が、交代まで待ってくれと言われたし、2€じゃ足りないと言われたし、じゃあ…と、次のバス停までの間にアプリを入れてアプリでチケットを買ってみました。購入時にエラーが出たので再チャレンジしたところ、実はエラーじゃなくてちゃんと買えてて2枚も買ってしまって失敗しましたが。アプリで買えたので、スマホでピッとしようとしていたら、ちょうど交代しようとしていた先ほどの運転手さんが「あ、スマホで買ったの?そうそう、そうするべきなのよ。え?できない?貸してみ?あ、これブルートゥース付けたらいけるよ」となんだかんだ寄り添ってくれました。笑 ちなみに間違えて2枚買ってしまって、3,80€でしたが、クリスマス休暇中は「Pass Noël」という24時間乗り放題3€のチケットがあった、というのをバスから降りた後に気づきました。結局1回しか乗らなかったし…でもバスからトラムの乗り換えも1枚のチケットで問題なくできて、便利でした。

La Toque Cuivréeのカヌレ

せっかくだから食べ比べたい!ということで、こちらのお店のカヌレも買ってみました。大中小と3つ大きさがあるのが嬉しく、小さいのは小さいのでカリカリ部分が多くて大きいのと違ってよかったです。午後から合流した生徒さんとその旦那さまとみんなで食べましたが、3人ともこちらの方がおいしいねという結論でした。

ピラ砂丘

お昼に2人に合流し、車でピラ砂丘まで連れて行っていただきました。ボルドーから1時間ほどです。ピラ砂丘はヨーロッパで一番高い砂丘で、標高100メートルだそうです。

夏の間は階段が設置されているらしいのですが、冬は撤去されているので、砂を登っていかなければいけません。これが結構きついです!ハアハア言います。やっぱ砂は歩きにくいし、結構斜面も急ですからね。

登るとこんな感じで海と

逆側には木々が見えます。これがすごくおもしろかった!木、砂、海!こんな景色あんまりないですよね。

生徒さんが撮ってくださった写真、なんかカッコイイ!

上まで登ってお昼を食べて写真を撮ったりして降りました。登る時何も考えてなかったけど、降りる方が怖かったです。もちろん砂なので、ずずずと滑るので、滑りながら?降りていく感じでした。

時期が選べるなら階段のある時期に来た方が楽だろうなと思います。でも景色がすごくきれいで、何って特に何があるわけではないんですが、ビーチに行く感覚でみんな来るんだろうなあと思いました。

この後はボルドー市内へ戻り、電車の時間まで座ってお話し、TGVでパリへ戻りました。わざわざ2日空けて一緒に観光してくださったり、砂丘まで連れて行ってくださったり、おかげで楽しい滞在となりました!

まとめ

ボルドー市内は1日だけでしたが、1日じゃ周りきれないなと思いました。Cité du vinというワインの博物館も興味があったけど、かなり時間が必要そうだったし、あとはガイドツアーに凝っているわたしなので、ボルドーのガイドツアーにも参加してみたくなったし、また改めて何日か時間を取って行ってみたい街になりました。

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