poser un lapin、とはフランス語の面白い慣用表現=expression imagéeのひとつです。直訳すれば「うさぎを置く」ですがどんな意味だと思いますか?
poser un lapin
これは「約束に来ないこと」を表します。カジュアルに言えば「約束をブッチする」ですね。あるサイトによれば、うさぎは繁殖力の象徴だったため、うさぎがいないことは貧しいという意味になり、19世紀の終わりには「お金を払わず出ていくこと」を意味していたそうです。少しずつ変わって今は「約束をすっぽかす」という意味になったとか。
donner sa langue au chat
これは聞いたことがある方もいるかも?「猫に舌をあげる」、これは「降参する」、具体的に言うとクイズなどで答えが分からず降参するときに使います。
元々はdonner sa langue au chienという表現で文学の中に現れたとか?こちらはちょっと想像しやすいですよね、答えが分からなくて降参することを、話すために必要な舌を擲つというニュアンスで作られたのでしょう。
avoir des fourmis
avoir des fourmis dans les jambes / dans les brasと続き、「脚(腕)に蟻がいる」というこの表現は脚や腕がしびれたときに使います。これもなんだか納得のいく表現ではありますよね。脚を蟻が這って歩いているような、あのしびれた感覚をフランス語ではこう表します。
quand on parle du loup
「狼の話をする時」、これは「噂をすれば…」ということです。つまり「狼の話をしていたら狼が現れる」と続くはずの表現ですね。英語だとSpeak of the devilになるみたいですが、悪魔より狼の方がましですね。カワイイし。
ということで、動物を使ったexpressions imagéesの紹介でした。動物を使ったもの以外にもいろいろあるのでまたご紹介します。
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