2025年度 共通テスト解説 part.1

検定・試験
検定・試験

今年も共通テスト、解説してみました!来年以降の受験生の方の役に立てば嬉しいですが、受験なんて昔のこと…というフランス語学習者の方々にも是非共通テストフランス語を解いてみて、自分のフランス語の苦手を確認してもらいたいです!文法問題などは仏検を受ける人には特によい復習になると思います。

第1問

問1:4

4以外は[k]の発音で、4だけは[g]の音で発音します。ちょっと難しいかも。

問2:1

1以外の「l」は発音されません。gentilとかoutilとか最後「ル」と間違って読まれがちな単語ですね。これも難しいかも。

問3:2

これはなんとなくで解けるかも?examenは「en」と綴るのに「un」と同じ音で読む特別な単語です。そういう単語意外とあって、menthe(ミント)とかagenda(手帳)とかも同じく「un」と同じように読まれます。

問4:1

これは他の問題より違いが分かりにくいかな?逆に分かりやすいかな?日本語で敢えてカタカナで書くなら「ガラージュ」「ジュヌ」「ジレ」「ピジョン」になるので、ジではなくガの1が仲間外れですね。

問5:1

毎年あるリエゾンするか・しないかの問題。1以外はしますし、割とリエゾンすると分かりやすいかなと思います。単数名詞+形容詞の場合はリエゾンしません。

第2問

名詞化や過去分詞化などの変化が分かるかを問う問題で、その書き換えた部分の一部の綴りをまるごと含む単語を選ぶという問題です。

問1:4

croireできない=incroyableですね。これはよく使う単語なので知っておきたいですね。

問2:2

difficultéなので2ですね。これも名詞化としては分かりやすい部類なので正答したい!

問3:1

次は形容詞の対義語の問題。désgréableも単語としては初級と中級の間ぐらいの単語でしょうか。

問4:4

voirの単純未来の形を問う問題。これだけ語彙じゃなくて活用問題ですね。不規則ですが、だからこそ覚えていると嬉しい!

問5:4

francの副詞はfranchementです。これも初級と中級の間の語彙なのでできると嬉しいですね。

第3問

問1:1

「老人がベンチに座っている」

クラシック且つ良い問題ですね!vieuxという形容詞は男性第二形がある形容詞です。hommeは母音から始まる男性名詞なので、男性第二形を入れます。

問2:2

「道でそんなにうるさくしないでください」

la rueの前置詞はdansなのです。surとかàとか使いたくなるのですがdansなのです。覚えましょう。笑

問3:3

「友達を待っていたが、誰もこなかった」

否定文なのにneしかない、というのがポイントですね。pasではない否定の単語がくるはず、そしてそれはpersonneかrienのどちらかです。人の話をしているので、「何も」のrienより「誰も」のpersonneの方が適切です。

問4:4

「何か重要なことが起きない限り、この仕事は明日終わらせます」

sauf siのあとは直説法なので2(条件法現在)と3(接続法現在)は消せます。そしてsiの後は未来は使えず、それはsauf siでも同じなので残るのは現在形の4です。

問5:4

「時間がないので、あなた(たち)を助けることができない」

ダントツ難しいかな?1は現在形、2は接続法現在、3は条件法現在、4は現在分詞です。1~3は動詞の活用した形、4だけが分詞です。動詞を活用したものの前には必ず主語が必要ですがここにはないので、実はそれだけで意味が分からなくても4が選べます。この文章は英語の分詞構文的なやつで、分詞の部分が「~なので」という風に訳せます。

第4問

問1:3

「失望を隠すために彼女は涙をこらえようとしている」

retenir=こらえる、ですね。

問2:3

「この道を行ってください。教会まで行けますよ」

mener=率いる、導く、連れて行く、なのでこちらを選びましょう。

問3:2

「朝早く起きます」

これ、すごくよく見る表現というわけではないので難しめですね。

問4:4

「問題があった場合は、非常用出口をご利用ください」

de soucoursで「非常用の」となります。

問5:1

「とても心配していた彼(彼女)の両親は眠れない夜を過ごした」

日仏学館がニュイブランシュというイベントをやっているので、それを知っているとピンときやすいかも。笑

第5問

問1:3

「ついに家を借りたよ」「いいね!どんな家か教えてよ」「大きいキッチンとお庭があって…」

1は疑問詞がないのでoui/nonの質問になるため×、2と4もいつか、どこかを訊いているので適していないですね。

問2:3

「この小包をギリシャに送りたいのですが」「それではこの書類をお書きください」「ペンがないのですが、何か書くものありますか?」

これも分かりやすいですかね。remplirはそもそも「埋める、いっぱいにする」という動詞です。「この紙を埋めて=必要事項を書き込んで」という意味で使います。

問3:4

「ここのビーチ、よく来るの?」「うん、人が少ないからね」「ここならゆっくり泳げるね」

2とか3が少し語彙的に難しいかもしれませんが、tranquillement=ゆっくり、ということが分かれば、人が少ないんだろうと想像できて4が選びやすいですかね?

問4:2

「コーヒーはいかが?」「結構です、コーヒーを飲むとお腹が痛くなって」「では紅茶はどうかしら?」

3つ目のセリフで紅茶の話が出てきているので、Ouiの返答はちょっとおかしいかな、ということで1か2に絞れるかな?1は「何もいらない」と言っているので、それなのに紅茶を勧めるのもおかしいので2が適切ですね。

問5:2

「スマホなくした!」「落ち着いて、電話してあげるから」「鳴ってるの聴こえる!」「ほら!そんなに遠くになかったでしょ」

「Tu vois !」は「でしょ!」とか「ほら!」とか、つまり「見たことか!」的な意味になりますので、「落ち着いて」と言っていたBさんの想像通り近くにあった・見つけられそうということなので、2が選べますね。entendreなどの知覚動詞(voirとかsentirとかも)は「動詞+名詞+不定詞」で「ものが…するのが聞こえる/見える/感じる」などのように言うことができます。今回は名詞は代名詞になって動詞の前に来ています。

第6問

問1:4

Le roi a fait bâtir ce château à l’ouest du lac.

使役動詞の問題ですね。使役は簡単ではないけど、「a」と「fait」があったらとりあえず「a fait」で複合過去を作りたくなり、「城を建てる」だから「bâtir ce château」もセットで考えられるし、そうするとなんとなくできるかも?

問2:4

Elle est trop petite pour prendre le train seule.

これは作りやすいでしょう!できてると嬉しいです。

問3:6

J’aurais aimé que tu restes chez toi aujourd’hui.

「tu restes chez」が最後にセットで入るのが分かりやすいので、前半の条件法過去が難しくても解きやすいと思います。後悔を表す条件法過去ですね。

問4:1

On lui dira de confirmer la date du rendez-vous.

ちょっと難しくなってきましたね。「confirmer la date du rendez-vous」がセットで作れそう、と思えたら解きやすいです。

問5:2

Jacques a rendu visite à une amie d’enfance.

これも難しいですね。「rendre visite à 人」で「~のところを訪れる」という意味になります。知らないと、「a」も「visite」もilの現在形の活用に見えるのでJacquesの後に入れるものから悩んでしまいそうですね。

Part2の読解編へ続きます。

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