Récemmentの読み方

文法
文法発音

形容詞とは名詞を修飾する役割を持ち、「美しい風景」の「美しい」がそれにあたります。一方副詞とは動詞を修飾する役割を持ち、「美しく食べる」の「美しく」がそれにあたります。副詞というのは形容詞と対応することが多い上、形容詞から副詞を作ることができるのでセットで覚えるとお得です。ということで、今回は副詞についてと、そんな副詞の中の変な読み方をする単語たちについてです。

副詞の作り方

フランス語で形容詞から副詞を作る場合、その形容詞を女性形に直し、「-ment」をつけることで副詞になります。例えば「幸運なことに」を意味する「heureusement」は「幸せ」という形容詞「heureux」を女性形「heureuse」に直し、「-ment」をつけることで副詞になります。他にも「sérieusement」「certainement」「doucement」など副詞は様々ありますが、これらの元の形容詞は分かりますか?

  • sérieusement ← sérieuse ← sérieux 真面目に
  • certainement ← certaine ← certain 確かに、きっと
  • doucement ← douce ← doux 優しく

例外たち

フランス語といえば例外が多い言語ですが、今回の例外はさきほど出た「美しく」を表す「joliment」、それからようく使える「本当に」を表す「vraiment」です。わたしは未だに「*vraiement」と書きたくなってしまいます。だって、「vrai」の女性形は「vraie」なんだもん!「joli」も女性形に直して「*joliement」としたいところですが、間違いとなります。それから、形容詞があるからといって必ずそれに対応する副詞が存在するわけではなく、例えば「おしゃべりな」を表す形容詞「bavard」の副詞になりそうな「bavardement」は存在しません。

注目したい例外

もうひとつ、「-ent」で終わる形容詞に関しては、「-ent」の代わりに「-emment」が入ることで副詞となります。「évident」は「évidemment」に、「apparent」は「apparemment」に、そして「récent」は「récemment」になります。

この「récemment」は「最近」という意味なので、近況を話すときにとっても使える単語ですが、発音間違いがかなり多い単語です。なんと残念なことに、この単語の「ce」の部分を、フランス語のルールに則って「ス」と発音すると間違いになります。敢えてカタカナで表記するなら、この単語は「レサマン」と読めます。「ce」は「サ」という音になるのです。これは本当に謎。腑に落ちない。でもそうなるのです。受け入れるしかない…

そしてこの読み方は他の「-ent」という形容詞の形を持つ副詞、つまり上で挙げた「évidemment」や「apparemment」にもあてはまります。心苦しくも敢えてカタカナで読みを書くとすれば、「エヴィダマン」「アパラマン」で「もちろん」と「おそらく」という意味になります。ちなみに「apparemment」に関しては辞書にはのっていませんが、何よりしっくりくる訳は「知らんけど」だと思います。無責任に、でもちょっとした根拠のあることを言いたいとき、その旨を述べてから一言「apparement」と添えるだけでなんだかソレっぽくなるのでオススメですよ。

Demain il va faire chaud, apparement. (明日暑なるらしいで、知らんけど)

コメント

タイトルとURLをコピーしました